PS VITAにHENkakuを導入し、携帯エミュ機の様に使えないかと思い試してみた。この記事では導入方法は説明しないが、VITAにHENkakuを導入した経緯と感想をメインに書いていこうと思う。
中古VITA購入:
初代VITA(PCH-1000)を持っているのだが、HENkaku導入によって起動できなくなったりしたら怖いのと、手持ちのVITAにはPSアカウントが紐づいているので、アカバンとか食らったらいやなので、HENkaku導入用に1台追加購入することにした。
近くのBookOFFで税込み12,000円で購入。もうちょっと安いのもあったのだが、箱あり説明書等の付属品ありの、状態の良いの物があったのでそれを購入した。
本体にも液晶にも傷など全くなく「これほとんど使ってないんじゃ?!」と思う位、綺麗な個体だった。
同価格帯の中華エミュ機(RG351VやRGB10 Max)と比べると、本体のクオリティは明らかに中古VITAの方が上なので、12,000円でも悪くない買い物だったと思う。
後、SD2VITAとストレージ用のマイクロSDカードも用意した。
SD2VITAはAmazon JPで1000円以下で売っているやつを購入。
HENkakuの導入方法:
中華エミュ機のCFW導入と違い、やることが多い。その為、何をやったのかよく覚えてない状態なので、記事にするは無理。という事で、僕が参考にしたサイトのリンクを張っておくw
ほぼ、ここに書いてある通りに進めて、VITAをエミュ機化できた。
実際にやってみていくつかアドバイスがあるとすれば
- 説明サイトを複数確認して、やる事を整理しておく
- 参考にする記事は新しい方が良いし、導入するパッケージは最新版を探しておく
- 自分の使う機種(PHC-1000か2000か)と同じ機種で説明しているサイトが良い
位だろうか。
僕が参考にしたサイトは、比較的記事が新しい(数か月前)のと、説明に使っている機種が僕と同じPHC-2000だったのでここを参考にすることにした。
YouTube動画とBlogの両方を公開しているような日本語のサイトでも、説明がいまいちだったりするのもあるので、複数サイトを見て事前情報を得ておく方が良い。
僕の場合、参考にしたサイトの通りにやったのだが、いくつか注意点もあるので、それだけ書いておこうと思う。
DNSの設定変更は不要:
ファームウェアアップデートのメッセージが出るのを止めるための設定として紹介されている「DNS設定を手動にし、プライマリーDNSに 212.47.229.76.を入力」というのがあるだが、これは不要だと思う。
設定→HENkakuの設定 で「バージョン偽装を有効化」し「偽装バージョン」を3.73にしておけば大丈夫だと思う。
PS Storeに繋ぐ方法:
僕はHENkaku導入後、PS Storeに繋がらなくなった。そこでreAuthの導入を行った。
【reAuthの導入手順】
reAuth-1.0.0.zipをダウンロードして以下の設定を行えばいい。
1.reAuth-1.0.0.zip を解凍する。
2.解凍したファイルの1つ、reAuth.skprxを ur0:tai/ に格納
3.config.txtに以下を書き足す
*KERNEL
ur0:tai/reAuth.skprx
4.ur0:data/reAuth を作成する
5.ur0:data/reAuth/ に libhttp.suprx、libssl.suprx、reAuth.suprx を格納
6.Vitaを再起動
これで、PS Storeに繋がるようになった。
VITAカードからゲームを起動する方法:
普通にVITAのゲームを起動しようとしたら、ゲームのカードが認識されずゲームが遊べない状態だった。これは恐らくYAMTというのを導入した為だと思われる。
なので、普通にVITAのゲームをしたい時は、YAMTの設定を無効化する必要がある。
設定→周辺機器→Storage Device の中で「USE YAMT」という項目のチェックを外して再起動後、SD2VITAを抜いてVITAゲームを入れれば、今まで通りVITAのゲームを遊べるようになる。
PSPが実機並みに動く:
PSPが実機並み動くのは、10,000円前後の中華エミュ機との大きな違いだと思う。VITA自体にPS Storeで購入したPSPのゲームが動く機能、所謂公式エミュが内臓されており、Adrenalineというソフトを使って、それにアクセスできるようにすることで、自分で吸い出したPSPのゲームをほぼ実機並みの精度で遊べるのが凄い。全てのPSPゲームが完全に動くわけではないらしいけど、僕が試したものは問題なかった。
VITAとPSPを1台にまとめて使えるというは大きなメリットになると思う。
PSのゲームも実機並み?!:
PSP同様PSのゲームもPSPのエミュの中から起動できる。これも公式エミュ(そもそもPSPが持っている機能)という事なんだと思う。
PSのゲームをする際、ちょっと面倒なのは、吸い出したゲームをPBPというPSPで読み込めるファイル形式に変換する必要があるという事。あと、解像度の設定が出来ないようで、少し画面が荒く(実機と同じ解像度)になっている気がする。RG351Vで同じゲームを起動させたら、RG351Vの方が綺麗に見えた。
ただ、PSPにしてもPSにしても中華エミュ機で感じる入力遅延は感じない。(公式機能を使っているはずというプラシーボ効果かもしれないが・・・・)
RetroArchはいまいち:
中華エミュ機に比べると、RetroArchでのエミュ性能はいまいちな感じがした。選択するエミュとゲームの組み合わせによって、動きが遅かったり、音が割れていたりという現象が起きていた。
例えば、GBAのグラディウスジェネレーションをmGBAのCOREを使って起動すると音割れがあり、動作も遅かったが、gpSPだと普通に遊べるとか。X68000ではゲームによってフレームレートが低いとか。RG351VやRGB10 Maxでは問題なく動かせるゲームでもちょっと遊べないという感じの動作になるものがチラホラある。
RetroArchは頻繁に更新されているようなので、最適化が進めば問題解決されるかもしれない。
その他エミュ:
8ビット機はほぼ問題なく動きそう。
NDSはエミュがあるのだが、動かせなかった・・・。少し調べてみる必要がありそう。N64はゲームによっては、遊べるレベルで動くが対応しているソフトは限られているようだ。
まとめ:
中華エミュ機の置き換えになるか?と言われると、「ならない」と思う。むしろ使い分けていくと良いかなと思う。良い点・悪い点を整理すると。
【良い点】
- PSP、PSのゲームがほぼ実機並みに動く&VITAはネイティブで動く
- 筐体の出来が良く質感がいい
- 画面が大きく綺麗 (5インチ、16:9、解像度:960×544)
- ステレオスピーカー
- タッチパネル
- バッテリーが良い気がする。スリープ機能も安定してる
【悪い点】
- 動作の重いゲームがたまにある
- 十字キーが小さく操作しにくい
- R2L2、R3L3ボタンがない
こんな感じだろうか。
PlayStation系はダントツでVITA+CFWになるけど、それ以外は中華エミュ機の方が遊びやすいかなという印象。あとは分かってはいたがVITAは十字キーがダメ。
PSP、PSのゲームをまとめて1つの筐体で管理したいという人は、試してみても良いかもしれない。ちょっと手間だけど・・・・