僕がRG552を買わない理由

RG552はリリースされたら買おうと思っていたし、今でも欲しいとは思っている。

ただ、ネット上のレビューなどを見ていたら今は買い時じゃないなと思い始めた。という事で、なぜ買いじゃないのかを整理しつつ、どうなったら買うのかを考えてみようと思う。

買わない理由１：高い

以前の記事でも愚痴った通り、¥26,000は中華エミュ機としては高すぎる価格だと思う。性能的に見ても割高だ。

半導体不足で一部の電子機器メーカーが、今後製品価格の値上げするかもという話もあったりするので、パーツのコストが上がっているのかもしれない。

エミュ機界隈では、発売延期なんかもあるなか、RG552はリリースされたわけだが、その代償として高額化したという事なのだろう。

いずれにしても、RG552は高いというのが大方の認識の様なので、なんの根拠もないが少ししたら、適正価格になるのではと思ったりしている。

買わない理由２：Firmwareがイケてない

レビュー記事やレビュー動画を見ると、Linuxベース（Batoceraカスタムらしい）のＦＷで動くエミュは音に遅延があったり、動作がカクついたりと最適化が不十分のようだ。一部修正が加えられたアップデート版も既に存在しているようだが、中華エミュ機の場合、最適化されたCustom Firmwareがリリースされるまでは安定して使えないというのが、僕の印象だ。

デバイスを作っているメーカーは、ソフトウェアを真面目に作っておらず、コミュニティの産物をパクっているだけで、ソフトウェアの最適化はコミュニティに丸投げという状態だと思う。なので、CFWが出るか出ないかが、デバイスが使えるかどうかの決め手にもなる。

Anbernic製品の場合、注目度が高いのでいずれCFWが出てくるだろうから、出来の良いCFWが出てから購入したほうが、入手後の不満が少なくなるだろうと思う。

買わない理由３：Androidは不要

なんで、Androidを搭載したのか？しかも7.1などという中途半端なバージョンで。

ハード的(Mali T860)には、Vulkan1.0までの対応なので、OSもそのレベルに合わせたのかもしれない。とはいえ、Google Playも初期インストールされていないようだし、Androidにするメリットが良くわからない。

Androidを動かすことをあきらめれば、ディスプレイのタッチセンサーは不要になるし、内臓メモリも不要だ。そうすることで無駄なパーツを削ってコストダウンできたかもしれない。

マシンスペックがもう少しあれば、Android化のメリットも出てくるかもしれないがRG552の性能では中途半端というか、蛇足感がある。

買わない理由４：筐体形状とボタン配置が悪い

まず何よりも疑問なのが、R2L2ボタンの配置だ。この大きさでこの配置だとR2L2ボタンが押しにくいのは容易に想像できる。

どうして、RGB10 Max2やRetroid Pocketの様に縦にR2L2ボタンを配置しなかったのか？！Anbernic製品的なデザインがそんなに重要だったんだろうか？

それと、この大きさ・重さだと握りやすさも考える必要がある。その辺の考慮もされていない。アナログスティックで操作しようと思ったら、すごく持ちにくいと思うんだけど、どうなんだろうか・・・

買わない理由５：改良版、もしくはクローン端末がでる

Anbernicは同系列の製品を少しずつ改良してリリースし直すというのを繰り返している。RG350→RG350M→RG350Pや、RG351P→RG351V→RG351MPなど。

なので、RG552も今後改良版が出るのではないかと推測されるので、改良版が出てからそちらを購入した方が良い気がする。

もしくは、他社（Powkiddyとか？ｗ）が、安価でクローン製品を出してくるかもしれない。そうなってから、購入を検討しても良いと思ったりもする。

買わない理由６：RG552が必要な理由がない

これを言ったら身も蓋もないのだが、現在手持ちのエミュ機とAndroid端末があればRG552は全く必要ない。ｗ

せめてRGB10 Max2を完全置き換え出来る性能・FWの安定性・操作性に加えて、多少なりとも、上位のゲーム機が動くというメリットがないと、この価格で購入する気にはなれない。

どうなったら買うのか？：

少なくとも安定動作するCFWが出るまでは手を出さないで良いと思っている。さらに、改良版が出て値下がりしてくれれば、いよいよ買い時かもしれない。

個人的には、ボタン配置やグリップ感を見直した筐体デザインで、Androidを排除したバージョンをもう少し安価でリリースし直してくれれば買いたいなと思っている。