スマホ用ゲームパッド、GameSir X3を入手したので、今回はこいつのレビューをする。
僕はクラファンで入手したのだが、一般販売も開始されている。一般販売の価格は$99となっている。
特徴:
GameSir X3の特徴を簡単にまとめると
- USB Type-Cでの有線接続による低遅延
- クーリングファン搭載
- スマホ挟むタイプなので、安定して持てる(最大179㎜)
- 各種ボタンの交換が可能
- 重さ 291.5g! (実測値)
特徴的なのはこんなところだろうか。
内容物:
内容物は以下の通り。
ケース・アナログスティックカバーが付いているのはいつも通り。
今回は、ボタン類が交換可能という事で、少し長めのアナログスティックと表面の形が異なる十字キーが追加で付属。さらに、クーリングファンを回す為のケーブルも付属と、付属品は充実している。
クーリングファン:
X3にはクーリングファンが付いているのだが、バッテーリーは内臓していないので、これを動かすには別途電源供給が必要になる。
電源を接続すると、勝手に回りだす仕組みで、結構ファンの音がする。公式によると32dB。ついでに、ファンが光るw
ファンを回すと、スマホに密着するであろうシリコンパッド部分は、かなりヒンヤリする。冷却効果はそれなりにありそう。公式によると、24℃下がるそうだ。
ただ、この機能いるかな?というのが個人的な意見。
熱を持ちやすいスマホでゲームをしているって人には、ニーズがあると思うが、僕は、スマホの発熱を気にしたことは殆どないので、重くなるだけの無駄な機能な気がしてならない。ファンがうるさいし。
ボタン類:
基本は、X2と同じ感じだ。各ボタンはカチカチ感のあるクリッキーな押し心地で、僕の好み。L2R2ボタンもアナログ式ではなく、デジタル式。
最大の特徴はボタン類の交換可能という部分だろうか。
ABXYを外して、配置を変えれるというのは面白いギミックだと思う。
アナログスティックも、長いのと短いのと交換可能。FPSで使う場合は長い方に変えたりすると良いのだろう。
ただ、短いアナログスティックを付けても、X2より少し背が高いと感じた。
因みに、長い方のスティックを付けるとこんな感じ。
十字キーも交換可能だが、僕の個体では付属の十字キーははまりが悪く、交換するとギシギシいって操作感が損なわれてしまった。
X2からのうれしい変更点としては、ABXYボタンが大きくなっている事。
X2は径が7㎜の小さいボタンだったが、X3は8.5mmとなっており押しやすくなった印象だ。
操作性:
X2自体も操作性は悪くなかったが、ボタン類のレイアウトがほぼ同じなX3も、操作性は良い方だと感じる。
本体の厚みが増したことで、握りが良くなり、より安定して持てるようになったと感じる。
一方で重さも増しているので、長時間のプレイには向かなくなってしまった。
僕の手持ちのスマホ Galaxy Note 10 Plus (196.5g)を付けると、488gとかなりの重さになる。Galaxy Z Fold 3を付けると、562.5g!
この重さはUMPCである、ONEXPLAYER miniの591.5gに匹敵する重さだ。重い・・・
机の上に手を置いて遊ぶならいいのだが、立ったままで長時間遊ぶのは厳しい。
クーリングファン必要だったんかな?
また、X2で問題だった、スクリーンショットボタンの位置は据え置きなのだが、十字キー交換の仕組みが搭載されたことで、十字キー自体が少し高い位置に配置されている。
その為、X2では昇竜コマンド入れるたびにスクリーンショットを取ってしまっていたのだが、そんな変なことは発生しにくくなった。
そう、まったく発生しなくなったのではなく、発生しにくくなったダケ。
そもそも、スクリーンショットボタンいらんし・・・
全体的には操作性は改善されたと感じるが、もうちょっと!という感じがした。
電源接続:
クーリングファンが搭載されたことで、電源接続部分が追加されている。
スマホに給電しながら、ファンを回そうとすると電源供給を2つしないといけないという、なんともイケてない仕様。
1つで共有できるようにしてくれよ。
さらに、スマホ給電用は給電だけなので、イヤホン等は使えない。ここは改善して欲しかったな~
スマホ接続コネクタ位置:
X2では、左側に配置されていたUSB Cコネクタは、右側配置に変更された。
僕が特殊なんだとは思うけど、一番使いたいスマホ(Galaxy Z Fold 3とSurface Duo)を装着するとこんな感じになる。
コネクタ位置の兼ね合いで、X3だとすごくアンバランス・・・・
Surface Duoだと、タッチ操作を行う下画面がだいぶ下に行ってしまい、ゲームパッドとの併用が難しくなってしまう。
個人的にはコネクタ位置は左側が良かったな・・・・
また、コネクタの刺さりが緩め、かつ、浅く、Galaxy Z Fold 3の様な大きくて重いスマホを付けるとがたつきが発生してしまうのも残念なポイントだ。
普通のスマホ(僕の場合、Galaxy Note 10 Plus)を付ける分には、問題を感じなかった。
入力遅延:
有線接続なので、大丈夫だとは思うが念のため入力遅延の確認もしてみた。
問題ないね。
心なしか反応が良くなった気もする。大きく、クリッキーで浅い落ち心地のABXYボタンが、より反応しやすいと感じるのかもしれない。
X-Inputじゃない?
詳しいことは良くわからないけど、接続モードがX-Inputモードではない気がする。
というのも、X3を装着したスマホでApex Legends mobileをプレイしようとしたのだが、全く反応しなかった。
Apex Legends mobileでは、Xbox controllerと認識されていないとゲームパッドが反応してくれないので、恐らくX-Inputではないのだろう。
ちょっと残念。
Apex Legends mobileで使いたい場合は、公式が出しているアプリをインストールして、キーマッピング機能を使う必要があるようだ。
このアプリ、駐在してうざいし、スマホの挙動がおかしくなる事が多いから僕はFirmWareアップデートの時以外は使ったことがない。
まとめ:
操作性という点では、ABXYボタンが大きく押しやすくなった事、十字キーの位置が高くなってスクリーンショットボタンの誤爆が減った事は、X2からの改善点だと感じる。
一方で、クーリングファンを搭載したことによる重量の増加と、コネクタ位置の変更は個人的には大きなマイナス点だ。
そもそも、クーリングファン付きのゲームパッドを探していて、所謂普通のストレートな形のスマホを装着する人なら、ここは不満点にはならないかもしれない。
クーリングファンを外して、コネクタ位置を左側に戻して、スクリーンショットボタン排除して、連射機能を付けたバージョンを出してくれないですかね~