Win600でWindows上のエミュレーターの動作に納得がいかなかったので、Batoceraを導入してみた。
Batoceraの導入手順と使ってみた感想をまとめておく。
Batoceraの導入:
Batoceraは公式版(X86_64)でもAnbernic版でも良いと思うが、僕はAnbernic版を使って導入を行った。
公式版を使う場合は、画面の向きやホットキーの割り当てなどを後から調整する必要があるが、Anbernic版は調整済みのイメージになっているようだ。
コントローラーの設定については以下参照。
ホットキーのショートカットは以下参照。
公式版を使う場合は、以下のWikiサイトを確認しておくと良いかも。
導入方法はAnbernicのサイトに「Installation tutorial:」があるのでこちらを参照すると良いが、以下に簡単にまとめておく。
Batocera導入手順:
- Batoceraのイメージファイルを入手する(公式版 or Anbernic版)
- イメージファイルをEtcher等で空のUSBメモリー書き込む
- Win600の電源を落として、イメージファイルを書き込んだUSBメモリーをWin600に刺す
- Win600の電源を入れて、すぐにボリュームボタンの下(マイナス)をホールド
- BISO画面が出てきたら、Win600右側面にあるマウス・コントローラー切り替えスイッチをマウス側に切り替え
- 十字キーを使ってブートパーティションにUSBメモリを選択しAボタン押下
- Batoceraが起動するまで待つ
- 起動したらWin600右側面にあるマウス・コントローラー切り替えスイッチをコントローラー側に切り替え
取りあえず導入はこれで完了。超簡単だw
ROMファイルの導入手順:
Batocera上でネットワーク設定をして、ネットワーク経由でROMファイルを送っても良いが、僕はWin600のWindows上からROMファイルが参照できる方が良いので以下の動画を参考に、Windows側でROM用のパーティションを作り直した。
手順は動画を参照すると良いが、簡単にまとめておくと、
- Windowsを起動し、Batoceraが入ったUBSメモリをWin600に刺して認識させる
- ディスクの管理を起動して、USBメモリーのBatoceraが入っている以外のパーティションを削除
- 出来た未割当領域を選んで「新しいシンプルボリュームの作成」を選んで残りの領域を全てexFATでフォーマット。※動画ではFAT32と言っているがexFATがお勧め。
- Windowsを再起動して、すぐにボリュームボタンの下(マイナス)をホールドしUSBメモリーからBatoceraを起動
- 少し待つ
- Batoceraが起動したら、シャットダウンしてWindowsを起動
- Windows上で新規に作成したパーティションを参照するとフォルダーが切られているのが確認できる
- romsフォルダー以下の各システムに対応したフォルダーにROMファイルを追加
- biosフォルダーにbiosファイルをまとめて格納
- Windowsを再起動をして、すぐにボリュームボタンの下(マイナス)をホールドしUSBメモリーからBatoceraを起動
- Batocera上でROMファイルが確認できる
- 遊ぶ!
PCのBIOS上で起動シークエンスを変更し、1番目にUSBメモリー、2番目にWindowsとして設定保存をしても、何故か一度Windowsを起動してしまうと起動シークエンスが元に戻ってしまう。
暫くはUSBメモリ刺しっぱで、BatoceraのみでWin600を運用していくという場合は、起動シークエンスの変更・保存を行っておけば、再起動時もBatoceraを起動してくれるのでちょっと便利にはなる。
【追記】WinとのDual boot:
僕は試していないが、GRUBというChainloaderを入れることでWinとBatoceraのDual bootが可能になるようだ。
Dual bootさせるには、内臓ストレージ内にBatocera用のパーティションを作る必要がある。
導入手順の動画は以下。
さらに、Rom用のパーティションも内臓ストレージ内に作ってしまえば、1カ所でBatoceraとWinとでRomの共有も出来そう。
新型Win600は内臓ストレージが1Tと容量に余裕があり、僕の機体も半分くらい空いているので、試してみたい気持ちもあるが、ちょっと難易度高そうなんで悩ましい・・・・・
エミュ性能:
エミュレーターは、Windowsよりも安定して動かせる感じがした。
先のWindows上でのエミュレーターの動作検証ではいまいちだったSaturn、Game cubeのタイトルも快適に動かせた。
PS2のタイトルも快適に動かせるものが増えた印象だが、地球防衛軍2はちょっとパワー不足感があり50FPS後半程度をさまよっていた。それでもWindowsのPCSX2よりはかなり良い。
Wiiのマリオカートなんかも一応動く(たまにちょっと引っ掛かるが)
PSPもWindows上のPPSSPP同様快適だった。
設定もほぼAUTOのままで良い感じだし、入力遅延の問題もなさそう。GBAの入力遅延についてはWindowsのRetroarchとほぼ同じだった。
導入も簡単だしこりゃ良いわw
残念なのは、Windowsを起動すると起動シークエンスがリセットされてWindows優先に戻ってしまう事。WindowsとBatoceraを切り替えながら使うには、毎回起動ディスクの選択画面を出さないといけない。ちょっと面倒。
USBを刺したらBatoceraをUSB抜いたらWindowsをって自動で切り替わってくれたら完璧だったんだけどな~
まとめ:
Win600はWindowsとBatoceraの切り替え形式で運用するのが良いと感じた。
PCゲームやPSPくらいまでのエミュで遊ぶならWindowsを起動し、エミュ機としてGame cubeやPS2なんかも含めてがっつり遊びたい場合は、USBメモリを刺してBatoceraを起動する。
この使い分けでかなり遊べる機体になれるのではないかと思う。
個人的には結構お気に入りの機体になってきたので、以降は遊ぶ方に注力させて頂きます。
そうだ、最後に宣伝しておこうw
Win600を買うなら、サポートもあるAnbernic公式サイトが良いと思う。
NEW ANBERNIC WIN600 – anbernic
公式サイトでの価格は、¥66,599。
お手頃価格のゲーミングUMPCを色々弄って遊びたい人や、ちょっと大きい画面の高性能エミュ機が欲しい人で自分で設定出来る人には、十分楽しめる端末ではないかと思う。