今回はWin600のWindows上でのエミュレーターの動作検証結果を記事にします。
軽~い検証です。
エミュレーターの導入:
まずは、Windows上にエミュレーターを導入する必要がある。
今回導入対象とするエミュレーターは以下。
エミュレーター | 対象機種 |
RetroArch | SNES、MD、PCE、GBA等 |
duckstation | PS1 |
PPSSPP | PSP |
PCSX2 | PS2 |
SSF | Sega Saturn |
redream | DreamCast |
XM6 Pro-68k | X68000 |
Dolphin | Gamecube/Wii |
エミュレーター導入時はキーボード・マウス接続「超」推奨。外部ディスプレイがあるならこれも接続した方が良い。本体のみで設定するのはある意味苦行w
Windows機へのエミュレーター導入は、基本どの機体でも同じなので、エミュレーター導入手順については、以下の記事参照。
エミュレーターの動作検証:
Retroarch:
RetroarchではSNES、MD、PCE、GBAあたりを動かしてみたが、この辺りは問題なく動く。
この辺りのタイトルを動かすならやっぱ十字キーが上側にあるWin600は良いなと改めて思った。
Retroarchでは入力遅延が大きいのではないかと気になっていたが、前回行った入力遅延検証では、スタンドアロン版のエミュレーターよりも、Retroarchの方が入力遅延が少ないという結果だったので、スタンドアロン版は導入しないことにした。個別のエミュレーター導入は面倒だしね・・・
duckstation:
Win600の解像度は720Pなので、PS1だと解像度2~3xくらいで良いはず。初期値の自動にしておけば、スクリーンの解像度に合わせてくれるので、あまりいじる必要は無さそう。
動作的には初期値の解像度(自動)で快適に動く。
3DのゲームはPS1ネイティブの解像度と比べると、格段に綺麗な画像で遊べるようになる。エミュだと解像度を上げて遊べるのが良いね。
それは良いとして、アップデートでなんかUI変わった?
起動後にBig Pictureを選ぶと以前の様にコントローラーだけで操作可能になるが、初めからBig Pictureモードで起動する方法がわからない・・・
PPSSPP:
PSPの解像度は480×272なので、Win600だと3倍くらいまで上げると良い感じだ。でも、わざわざ3xにしないでも、初期設定の自動のままで良いと思う。
自動に設定しておけば、画面解像度に合わせて自動でアップスケールしてくれる。
PSPで重いとされているGOWを自動設定で動かしてみたが、処理落ちすることもなく快適に動いていた。
なので、PSPのソフトはどれも高解像度で快適に遊べそう。
また、入力遅延具合を確認しようとリズムゲームである「太鼓の達人」が遊べるか試してみたが、遅延や違和感を感じることなく普通に遊べた。
あと、PSPのゲームでも、十字キーが上にある事による恩恵を得られるゲームあると感じた。
例えば、「僕の私の塊魂」をアナログスティックが上にある機体で遊ぶと、左右の操作キーが斜め配置になってしまい、どうも違和感がある。
コントローラー設定で「軸の入れ替え」設定をしておいて、十字キーの操作とアナログスティックの操作を入れ替え出来るようにすれば、斜め配置の問題は回避できるが、アナログスティックとABXYボタンの組合せではやはり操作しにくい。
右アナログスティックにも〇×△□をそれぞれ割り当てて、PS2の塊魂の様に、アナログスティックだけで操作する方法もなくは無いのだが、これもアナログスティックが上にある機体だと、左右の操作キーが斜め配置になってしまうので違和感がある。
やっぱ十字キーが上にある方が遊びやすいと感じてしまった。慣れかもしれないが。
今まではPSPのタイトルはVITAがベストだと思っていたが、Win600の方が画面も大きいし、解像度も高し、入力遅延も感じないので、PSPのタイトルを遊ぶならWin600の方が良いかも?!と思い始めているw
SSF:
Sega Satrunについては微妙。
僕がエミュの設定を良く理解できていない可能性もあるが、Windowモードではフルスピードで動いているようなのだが、フルスクリーンモードにすると明らかな処理落ちが発生していた。
この現象は僕が試したゲーム(Nights、Guardian Heroes、Daytona USA など)全てで発生した。
ONEXPLAYER miniでSSFを試した時は、このよう現象は発生していなくって、普通に遊べていた。なんだろう?
試しに、uoYabauseも試してみたがこちらでもフルスピードはでなかった。
RG503の様なロースペックな機体でもSaturnはそこそこ動くので、RG503より圧倒的にスペックが上なWin600なら楽勝だと思っていたので、ちょっと残念な結果だ。
Batoceraでは快適に動くようなので、Saturnはそっちで遊ぶ方がよさそうだ。
redream:
DreamCastは快適に動作した。問題なさそう。
XM6 Pro-68k:
X60000は問題なさそう。快適に動いている。
ただ、フルスクリーンにした時に「フルスクリーン再倍率」をオンにしているのに、拡大表示になってしまうのはちょっと気になる・・・
Dolphin:
Game cubeのタイトルをいくつか試してみたが、いまいち。
解像度を720Pで検証したが、快適とは言えない感じだった。解像度をネイティブに下げてもあまり変わりなし。
ゼルダの伝説トワイライトプリンセスでは、たまーに画面がカクっとすることがあり少し気になった。
F-ZERO GXでは、頻繁にフレームレートの低下と音の割れがありこちらも気持ちよく遊べる感じではなかった。
PCSX2:
PS2は厳しい印象。
比較的動作の軽いグラディスVでは、60FPS張り付きで行けると思いきや、ボスが現れるとFPSが40後半位まで落ちてしまう。
地球防衛軍2では、ゲーム開始時点で10FPS程度しか出ておらず、開始後少し経つと安定してくるが、それでも50FPS程度であった。
追記:
PCSX2の開発版にはSEE2版とAVX2版があり、対応しているCPUならAVX2の方がパフォーマンスが出るらしい。
3050eはどちらにも対応している模様。
にもかかわらず、僕はSEE2版でテストをしていた模様(汗)
グラディスVの検証結果について、TwitterでAVX2版ならボスシーンでも60FPS維持できると教えて頂き早速試した所、一瞬50FPS台になるものの、すぐ60FPSで安定した。
ちなみに、地球防衛軍2では差は感じませんでした。
教えて頂き感謝。
まとめ:
PCゲームが良く動いていたので、エミュの動作も期待していたのだが、結果は物足りない感じだった。
PSPくらいまでは「これは良いぞ~」って思っていたのだが、Saturn辺りで怪しくなり、PS2で撃沈した感じw
Windowsでは最新化されたエミュレーターが多いし、最適化も進んでいるはずと思いきやWin600での検証結果はいまいちだった。
ONEXPLAYER miniで検証した時は、使い勝手はともかくとして動作には不満が無かったので、Windows版エミュレーターは思ったよりマシンスペックを要求されるってことなんかな?
Batoceraでは、PS2も良く動くというレビューを見かけるのでエミュ機として使うのであれば、BatoceraもしくはJELOSを導入する方が良いのかもしれない。
次回は、Win600にBatoceraかJELOSを入れてエミュ性能を試してみたいと思う。
エミュ環境の構築に結構時間かかった割に、あまり実りの無い結果となり、疲れちゃったので、次の検証がいつになるのか不明w