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【雑記】中華エミュ機に感じる事

今回は、中華エミュ機に対して何となく感じていることをコラム的な感じで記事にしてみた。あくまで個人の考えなので、厳しいツッコミはご容赦くださいw

中華エミュ機との出会い:

エミュレーターには昔から興味があり、昔はPCで使うのがメインだったのだが、ある時期からエミュ機を携帯出来ないものかと、NVIDIA SHIELDArchos GamePadを購入しこれらにエミュレーターを入れて遊んでいた。

左:NVIDIA SHIELD、右:Archos GamePad

その頃から中華エミュ機は存在していたようだが、「安かろう、悪かろう」の印象が強く、手を出せずにいた。

僕が中華エミュ機にハマり始めたのは2019年末頃から。きっかけはRG350の存在をNitroさんのブログで知ったことだった。

RG350

NVIDIA SHIELDやArchos GamePadは50,000円位する機体だが、RG350は10,000円以下。その価格で、そこそこエミュが動いて遊べるなら儲けもんだろう?もし、動作不安定な安いっぽいおもちゃだったとしても、10,000円なら勉強代として受け入れよう。と考えRG350を購入。

RG350を手にした時は感動もんだったw

想定を超える質感の良さと安定動作。僕の中の「中華製品」の印象が変わった瞬間だっと思う。(大袈裟)

それ以降僕はAnbernicのファンになったのと同時に、中華エミュ機沼にドハマりしてしまった。

それでも中華製品だしエミュレーター:

思いがけぬRG350の出来の良さに、以降数多くの中華エミュ機を購入していくことになるのだが、それでも「中華製品」だし「エミュ機」だしという認識は残ったまま。

ここで言う「中華製品」「エミュ機」と言うのは良い意味で表現していない。

「パクリ」「低品質」「動作不安定」などなどの意味合いが含まれている。ただ、「中華製品」「エミュ機」であっても「実用性が高い」と言うのは事実。

多少グレーで難点があっても、これだけ遊べるものがこの価格なら、むしろそれが良いまであるという捉え方に変わった。

また、積極的に他製品の長所を取り込んでいく開発スタイルは、次を期待させる進化があり、しかも進化速度が速い。

なので、多少気に入らない点があってもそれを受け入れて次に期待するというサイクルが出来上がってしまった。

結果中華エミュ機沼から抜けれない現状w

RG353PSのちょうど良さ:

つい先日RG353PSのレビューを書いたのだが、この時にふと思ったことがある。

昨今の携帯エミュ機は「高性能化」に伴い「高額化」が進んでいる。RG350は10,000円以下で買えたのに、円安の影響もあるとは思うが、今や最新機は2~30,000円が当たり前。

この価格帯まで来てしまうと、そう何度も買い替えは厳しく「低品質」「動作不安定」な製品では受け入れがたいという事になってしまう。

エミュ機の品質は向上しているとは思うが20,000円ちょいで、メジャーなゲームメーカーであるニンテンドーの現行機 Switch Liteが買える事を思うと、「中華製品」「エミュ機」に30,000円出すのは抵抗がある。

市場のニーズGameCubeは?PS2は?という声にこたえる形で「高性能化」が進んでいるのだとは思うが、本当に「高性能化」が望まれているのだろうか?

最近ではMiyoo Mini PlusRG35XXのような「低性能」な機体でも人気になっている一面もある。

エミュ機で快適に遊べるようになるには、ハードの性能とエミュレーターの最適化の両方が必要で、僕が思うにPS1やN64が安価な携帯エミュ機で安定動作をし始めたのは、2020年後半から2021年に入った辺りからではないかと思う。

コンシューマーゲーム機リリースの歴史をみると、PS1からPS2へは6年、N64からGameCubeへは5年の時間がかかっていることからも、数年前にやっと携帯エミュ機でPS1やN64が安定動作し始めたばかりなのに、もうGameCubeやPS2を携帯エミュ機に求めるのはまだ早くない?と思ってしまう。少なくとも、あと4~5年待てと。

「中華携帯エミュ機」は「安価」であることも魅力の一つなので「高額化」してしまうと購入の選択肢から外れてしまう可能性もある。

そこでRG353PSだ。

RG353PS

過去の製品を流用する事で品質・使い勝手は維持しつつ、機能を絞る事で低価格化を実現している。

前モデルRG353Pが¥18,799であることを考えると、RG353PSの本体価格¥11,599という価格はかなり安くなったと感じる。円安である事を考慮すればRG350と同価格帯と言って良いだろう。

既存の技術やアイデアを流用し低価格でそこそこ実用性のある機体、これは中華エミュ機の正統進化と言っても良いのでは?

こういった「ちょうど良い機体」を今後も期待したいと感じた。

まあ、既に高額なハイスペック機も持っている僕としては、低価格な機体が出たとして追加購入するかはわかりませんがw

携帯エミュ機の操作性は改善が必要:

もう一つ、僕が気になっている携帯エミュ機の操作性について。

最近ゼルダの伝説TotKの発売に備えて(?)BotWと厄災の黙示録のおさらいプレイをしているのだが、どうもProコンの調子が悪い。アナログスティックが不調をきたしているようだ。

新しい純正Proコンを購入しようと思ったのだが、どこも売り切れ。仕方ないので純正Proコンが買えるようになるまでの急場しのぎとして格安のProコンを購入することにした。

購入したProコン

メーカーも良くわからないAmazonで3,000円以下のProコンだ。

格安ながら背面ボタン、連射機能、マクロ機能、ジャイロにも対応していて普通に使う分には十分だし、純正Proコンより汎用性は高い。

価格なりの品質で安いっぽい感じはするし、ボタンの押し心地もやや硬めだったりカチカチ音の大きいボタンもあったりするが、入力精度は良くゲームを遊ぶのには何の問題も感じない。

このコントローラーを使っていて、なんかシランケド携帯エミュ機のコントローラー部分に腹が立ってきたw

純正品より高機能な部分があるにも関わらず価格は純正品の1/3程度。操作性・入力精度には何の問題もない格安コントローラーが存在している。

一方で、携帯エミュ機のコントローラーはどうか?

一体型故に変えのきかない構造であるにも関わらず、ボタン配置・サイズ・入力精度は落第点の機体ばかり。

AB同時押ししたらボタンが引っ掛かるだとか、意図せず斜め入力される十字キーとか、入力精度の低いアナログスティックとか、本体に対して小さいボタン類だとか・・・

コントローラー・操作系の快適さはゲームを楽しめるかどうかと直結する。これはゲーム機そのものが良いかどうかにかかわる部分だと思っている。

ゲーム機はSoCの性能よりゲーム体験の方が重要だと思うのだ。実際ニンテンドーやValve(SteamDeck)はそれを実証してくれいてるように感じる。

携帯エミュ機も、高性能化だけではなく操作系の品質向上の方にも配慮してくれれば、もっと楽しめるのにな~と思ってしまった。