PC環境にDACを導入してみたら良い感じになったという話。
音の改善をしたい:
普段はモニターに内蔵されているスピーカーから音を出しており、これに不満はないのだが、映画を見たり、ゲームをするなど音をちゃんと聞きたいという時は、ヘッドフォンやイヤホンを使っている。なのだが、なんか物足りない。
この物足りなさを、何とかしたいという想いからDACの導入をする事にした。
GameDAC Gen2を購入:
DAC(デジタル アナログ コンバーター)を使えば音が良くなるという話はよく見聞きするが、本当かどうかは懐疑的であった。
ただ、他に改善手段が思いつかないので、取り敢えず試してみようとDACを探し始めた。
何を買えば良いのかよく分からなかったので、メジャーな商品をピックアップ。
いくつか候補がある中で、2つの機材(PCとPS5)に接続出来るというのを決め手としてGameDAC Gen2を購入した。
DACの効果はある:
使い方もよくわからないまま、とりあえずUSBケーブルでPCとDACを接続し、DACに手持ちのイヤホンをさして音楽を聴いてみた。
そしたらびっくり、なんか今までと違う。
個々の音がよく聞こえるようになり、音がクリアになった印象。
これが、音の解像度が上がるっていう意味なのか~とちょっと感動した。
Pay to Win:
こんなに音がクリアに聞こえるのなら、APEXのようなFPSゲームでも期待できるのではないかと試してみるも、これまたビックリ!
「はっきりと足音が聞こえる!」
銃声や足音の方向・高さ・距離感が音でわかる。
降下直後は足音を聞きながら敵の居ない場所で武器を拾い、すぐさま有利ポジに移動し先手を取ったり、移動中に敵の足音を先に察知し、置きエイムで先手を取るなんてムーブが出来るようになった。
今までキルレ0.8前後を彷徨っていた僕だが、気が付けば1.0を超えていた。
これがPay to Winというやつか~w
ハイレゾは関係ない?!:
さて音が良くなったことに気を良くしている僕だが、
「なにが違うの?」
と、ちょっと疑問を持ち始めた。
DACの紹介をしているYouTube動画やブログの中には、
「ハイレゾになったから音の解像度が上がって良い音になったんだ」
と説明しているものが散見されるが、これは何か違う気がする。
PCに初めから実装されているオンボードサウンドチップもDAC同様にデジタル情報をイヤホン等で聞けるアナログ信号に変えているのだと思うが、この設定を見ると、オンボードサウンドチップから出力される音は、既に人の耳が認識できる音のレンジ以上で出力されている。
詳しい説明は知識が無いのでできないが、人の耳は音量が120dBまで、周波数は20~20KHzの音を認識できるらしい。
一方、オンボードサウンドチップの出力設定は24bit、48KHzとなっている。24bitは大体140dBまで。音をデジタルサンプリングする際は、実際の音の2倍の周波数にすることでサンプリング可能という事なので、48KHzは人の耳が聞こえる限界の周波数の20KHzの2倍以上になっているので人が聞き取れる音を完全にサンプリングしているはず。
つまり、これ以上BitやHzをあげたところで意味がないはずなのだ。
ハイレゾ(周波数96kHzや192kHz)で出力周波数を増幅しても、人の耳では聞き取ることはできない音を増幅しているだけになる。
(その周波数に音が入っているなら、スピーカーで出力すれば感じることは出来るかもしれないが・・・)
つまり、DACでハイレゾ化した事で音の解像度が上がったと感じるというのは違うような気がするのだ。
つか、そもそもイヤホンで聞くハイレゾ音源に意味があるのかすら謎だ。
DACで音が良くなる理由:
でも、DACを通すことで音がクリアに感じるのは事実。どういうことなのかGoogle先生に聞いてみた。
ズバッと解答頂きました。流石っすw
確かに初めてDAC経由の音を聞いた時に「もや」が取れたような感じがした。
あの「もや」がノイズで、ノイズが無くなった事で音がクリアになり解像度が上がったように感じたんだろう。
実感的にも納得出来る解答を得たので満足w
沼にはハマらぬ:
さて、この後どうせならちょっといいイヤホンで聞いてみたいという事で、ゼンハイザーのIE200というモニタリング用イヤホンを購入。
さらにクリアな音になった気がする。
これはオーディオ沼の淵に立ってしまったか?と心配をしたが、僕には繊細な音の違いなんて分からないし、音の傾向にこだわりがあるわけじゃないしと思ったら、今の環境で十分だなと思えた。
沼にハマらずにすみそうだw