RG503を入手したのでレビューをしようと思ったのだが、レビューをするにもまずは動かさないと、という事で、今回は僕の行った初期設定を記事にする。
僕は、Anbernicの日本公式サイトから購入した為、ROMデータは付属していなかった。その為、ROM用SDカードの新規作成が必要になる。
- 何はともあれStockFWのアップデート:
- ROM用SDカードの作成:
- 画面比の変更:
- テーマの変更:
- フロントエンドミュージックをオフ:
- ネットワーク設定:
- BOXアートの設定:
- 読み込むロムファイルのファイル拡張子変更:
- 電子マニュアルの参照:
- Timezoneの変更(2022/5/9追記):
何はともあれStockFWのアップデート:
既にStockFWのアップデート版が出ている。公式サイトからこいつを落として、システム用SDカードを作り直すところから始める。
公式サイトからFWを落としたら、SDカードにイメージを書き込む。イメージの書き込みは、Etcher・rufusなど好きなものを使うとよい。
僕はEtcherを使ったので、落としたファイルを解凍してからEtcherで書き込みを行った。Etcherの使い方は簡単で、イメージファイルとSDカードを指定して実行するだけなので、詳細手順は割愛。
出荷時のファームウェアは、
- Version 29 2022/4/14/ 09:38
となっているが、新しいファームウェアは、
- Version 29 2022/4/26/ 08:36
となった。公式サイトによれば、「DCとストリーミング操作を改善」とあるが僕には違いはわからんかった。
因みにLinuxやRetroArchのバージョンはどちらも一緒で、以下のバージョンとなっている。
- System Linux 4.19.172
- RetroArch 1.9.13
ROM用SDカードの作成:
システム用SDカードの準備が出来たら、次はROM用SDカードの作成だ。
新規作成したシステム用SDカードをTF1スロットに入れ、空のSDカードをTF2スロットに入れて起動する。
僕はROM用として、SanDiskの256G(新品)を使用した。フォーマットし直しとかもしていないが、ちゃんと認識してくれた。
一度起動したら、
- Menu>QUIT>SHUTDOWN SYSTEMで電源を落とす。
TF2スロットに入れたSDカードを、PCで確認してみると
自動でROM格納用のフォルダー構成が生成された。
後は、各フォルダーにROMを追加していけばいい。対応システムとROM格納場所は以下を参考にすると良い。
BIOSはどうすれば良いんだ?と思ってROM用SDカードの中を確認したが、それらしいディレクトリが切れらていない。
RetroArchのディレクトリ設定を見ると、BIOSは「/userdata/bios」が指定されている。
つまり、TF1側のシステム用のSDカード内に入っているという事になる。う~ん、気になることはあるが、まあ置いておこう。詳細が気になる場合は、BatoceraのBIOSの説明を見ると良い。
因みにRetroArchでROM PATHは「/userdata/roms」が指定されている。
シンボリックリンクかなんかで、TF2スロットを見るようになってるのかな?シランケド
画面比の変更:
初期設定では、表示がフルスクリーンに設定されているので、画面比4:3のゲームも、16:9の画面いっぱいに引き伸ばして表示されてしまう。違和感があるのでオリジナルの画面比になるように変更する。
スタートボタンを押してMENUを表示させて
- MAIN MENU>GAME SETTINGS>GAME RATIO で 「CORE PROVIDED」にする。
これで4:3のゲームは4:3で、16:9のゲームは16:9で表示される。
テーマの変更:
僕はES-THEME-CARBONが好きなので、テーマを変更。
- MAIN MENU>UI SETTINGS>THEME SETで「ES-THEME-CARBON」を選択
さらに、ゲーム選択画面でゲームを一覧表示してほしいので、
- MAIN MENU>UI SETTINGS>THEME SET>THEME CONFIGURATION>GAMELIST VIEW STYLEで「DETAILED」に変更した。
テーマやベゼルのダウンロードには対応してないのかな?
フロントエンドミュージックをオフ:
起動後ずっと音楽が流れているのがうるさいので、フロントエンドミュージックをオフる。
- MAIN MENU>SOUND SETTINGS>FRONTEND MUSIC を「OFF」
ついでに、サムネのVIDEOサウンドもうるさいのでオフにした。
- MAIN MENU>SOUND SETTINGS>ENABLE VIDEO AUDIO も「OFF」
ネットワーク設定:
ネットワーク設定についてはちょっと微妙だ。というのもRG503って技適マークないよね?!厳密には、ネットワーク使ったらNGのはず。Bluethoothにも対応しているらしいが、こちらも同様。まあ、ネットワークなくても何とかなるから良いけどさ。
どうしてもWIFI使いたいなら、技適マークの付いたWIFI USBドングルを使うのを勧めます。1000円位で売っているし。
一応設定の覚書だけ。
WIFIの接続は、
- MAIN MENU>NETWORK SETTINGSで設定できるはず。
FTPを使ってアクセスするには、root/linuxでアクセス出来ると思う。
Rootのパスワードは、
- MAIN MENU>SYSTEM SETTINGS>SECURITYで確認できた。
BOXアートの設定:
BOXアートの取得は以下参照。(PCを使って設定する方法)
www.youtube.comBOXアートの取得は、すげー時間がかかるので、取り直しは辛い。なので僕は、RGB10 Max2(Emuelec4.4-test)で使っていたファイルをそのままコピーした。
RGB10 Max2には、BOXアートとVIDEOを取得していたので、以下3つをコピーして同じROMを入れているディレクトリに入れたらちゃんと認識された。
- gamelist.xml
- images(フォルダーごと)
- videos(フォルダーごと)
これで、サムネは落としなおさずに済んだ。
読み込むロムファイルのファイル拡張子変更:
PSやPCエンジンCD ROM2など、吸い出したデータが「.cue」ファイルと「.img」「.bin」などの複数のファイルになっている場合、初期設定のままでは、ゲーム選択画面に同じタイトルがいくつも表示されて鬱陶しい。
なので、表示したいファイル形式だけを表示するように変更して、ゲーム選択画面をすっきりさせる。
ゲーム選択画面で「SELECT」ボタンを押して、OPTION画面に入る。
- VIEW CUSTOMISATION>FILE EXTENSION を選択。
ここで、表示したいファイル形式だけにチェックを残す。
僕の場合は、「.cue」だけ残してあとは非表示にしてしまった。自分の持っているROMデータに合わせて変更すると良い。
X68000の場合は、「.m3u」を作っているので、「.m3u」だけ残してあとは非表示にした。
電子マニュアルの参照:
RG503はFボタンというのが付いていて、これを使わないとゲームの中断やRetroArchのメニュー画面が開けない。この説明が、付属の紙のマニュアルに記載されているが、本体にも電子マニュアルとして保管されている。
エミュレーターの選択画面で、「SELECT」ボタンを押して
- QUICK ACCESS>VIEW ANBERNIC MANUAL
で参照できる。
と、こんなもんかな。これで遊べる環境が整ったので、ゲームを遊んでみようと思う。が、初期設定だけで疲れちゃったので、遊ぶのは明日以降という事で・・・・
Timezoneの変更(2022/5/9追記):
初期設定ではTimezoneがShanghaiに設定されている為、メニュー上で表示されている時間が1時間遅れている。
直す方法が無いかと、設定メニューを見てみたのだがそれらしい項目が無い。
気が付いてしまうと気になるという事で、半ば無理やりTimezone設定を変更した。
- まず、FTPクライアントを使ってPC側からRG503にアクセスし、「/userdata/system/」に行く。
- 「/userdata/system/」にある、「anbernic.conf」を開く
- 「anbernic.conf」内の、「F - Language and keyboard」欄にある、「system.timezone=Asia/Shanghai」を「system.timezone=Asia/Tokyo」に書き換えて保存する。
- RG503を再起動する。
これで、東京時間に変更することが出来た。
試していないが、sshでログインして以下のコマンドで普通に変更可能かも。
- $ sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo