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Retroid Pocket 3 レビュー

今回はRetroidPocket3のレビュー。

まだ使用期間が短いので現時点で気になったポイントに絞ってレビューをしてみようと思う。

スペック概要:

主要項目をあげると、以下の通り。

  • 画面サイズ:4.7インチ 750x1334@60fps(16:9)
  • CPU:Unisoc Tiger T310
  • RAM:2~3GB
  • ROM:32GB
  • バッテリー:4000mAh
  • OS:Android11
  • 重さ:230g

今回僕が購入したのは、RAM3GBのバージョン。RAM容量によって2種類あってそれぞれ価格が異なる。

  • RAM2GB版:$119
  • RAM3GB版:$129

購入には追加で送料がかかる。発送方法はDHLと4PXが選べるが、僕は送料の安い4PXを選択したので追加で$15かかった。DHLの方が到着は早い(数日)ようだが、4PXでも出荷から1週間かからずに到着した。

結果トータル金額は、$144。今のレート($1=140円)で計算すると約20,000円となる。う~ん・・・円安め・・・・

付属品:

付属品はオーダーした時期によって異なるようだ。(以下参照)

僕は8月のPre-Order開始日にオーダーしたので、十字キー・ABXYボタンの替え(ラバーパットと交換基盤)・SanDiskの32GBSDカード・ガラスのスクリーンカバーが付いていた。ボタンの替え部品は黒単色のみ。

画面サイズ比較:

RetroidPocket3の画面サイズは4.7インチの16:9。比較的画面サイズの近いRG503(5インチ16:9)と比較してみた。

上:RP3、下:RG503

結構違う。上記画像ではさほど差がなさそうに見えるが、実物で比較してみるとRG503の方が大きくて見やすい印象だった。

ついでに、Odin Proとの比較。

上:RP3、下:Odin Pro

Odin Proは6インチ、16:9なのでまあ差があるのは当然。RP3で遊んだ後にOdin Proをもつと「デカっ!」って感じるw

さらに、3.5インチ、4:3のRG351Vとも比較。

上:RP3、下:RG351V

4:3のゲームは3.5インチ、4:3液晶のRG351Vと表示サイズに差はほぼない。数ミリ程度RP3の方が縦横の表示領域が大きい。

PPSSPPの画面設定の補足:

PPSSPPのグラフィックス設定で、画面解像度(HWスケーラー)をネイティブにすると表示の上下が切れるようだ。

画面解像度(HWスケーラー)を自動するとちゃんと表示されるようになる。

ビルドクオリティ:

ビルドクオリティはRP2の頃と変わらず良いと思う。

パーツ間の隙間やバリも少なくまあ良いんじゃない?という感じ。

ただ、Odin Proと比較するとOdin Proの方がパーツ精度が高く、手に持った感触も良いと感じる。

同等の価格帯のRG503と比較すると、RP3の方がビルドクオリティは上だと感じた。

操作性:

RP3は十字キーとABXYボタンにドームスイッチというのが採用されているそうで、カチカチっとした押し心地のボタンになってる。

十字キーの大きさは、約19.5mmでPS VITAとほぼ同じサイズ。Odin Proとも同じだ。

押し心地も似ていて、浅めでカチカチする反応の良いボタンだ。個人的にはカチカチとしたボタンが好きなので、付属のコンダクティブラバーボタンに換装する気はない。

某YouTuberの意見に影響され、交換されなくって良かったとすら思っているw

ABXYボタンの大きさは6.6㎜とかなり小さい。VITAとほぼ同じ。こちらもカチカチ感があり、かなり浅めの押し心地はVITAに近い。

ボタンの大きさが小さすぎるだろ!?と思っていたのだが、実際にゲームをしてみるとそれほど気にならない。

ちなみに、Odin Proは7.6㎜と少し大きいのだが、押したときのストロークが長い。ストロークが長すぎるためか、押しやすさでいうとRP3の方が良いかもしれないと感じた。

いつも通りストリートファイターZero3で十字キーの操作性を確かめてみたのだが、不思議なことにちょっと操作し辛いと感じた。

ボタン自体の反応は良いのだが、筐体が小ぶりなのもあって握りが悪くなり昇竜コマンドの入力精度が少し悪かった。

言い方を変えると、十字キーが小さすぎるように感じた。

Odin Proでは、筐体自体が握りやすい形状をしていることもあり、十字キーのサイズ感は同等ながら操作しにくいとは感じない。

VITAの時の様に筐体の握りが良くなる工夫をすれば、操作のし難さは改善されるかもしれない。

エミュ性能:

軽くしか試してないのだが、20,000円の機体としては十分なのではないだろうか?

PSPのタイトルだと解像度2xで快適に動くものも多い。ただ全てのPSPタイトルが快適というわけではない。

例えば、GOWだと解像度を1xにしても、40FPS前後でちょっと厳しい。RG503だと30FPSを切ったりもするので、RG503よりは上なのだろうがその差は僅かだと感じる。

DreamCastのダイナマイトデカ2は、RP3だとほぼ60FPS張り付きになる。RG503だと50FPS後半。

PS2では、軽いタイトルなら遊べるレベルで動く。

グラディウスVはほぼ60FPSで動かせていたし、ガンダム 連邦vsジオンDXは50FPS後半で動いておりそこそこ遊べる状態だった。

一方で、地球防衛軍2は30FPSを切る事も多くゲームにならなかった。

ほぼ同じ価格帯のRG503よりは明らかに性能は上だが、大きな差ではないと感じた。ベンチマークスコアでは2倍くらい違うはずだが、そんなに違う?!といった印象。

まあ、動かせるPS2のタイトルがあるって言うのは、人によっては大きなメリットになるかもしれない。

あと、諸事情により僕は試してないが液晶がタッチパネルになっているので、DSのゲームも比較的快適に遊べると思う。

入力遅延:

僕の最大の?!関心事項、入力遅延の有無だが、結果から言うと「有る」

大体、5フレーム程度の遅延があると思われる。

この遅延具合は、Odin Proと同じだ。

やっぱAndroid機の入力遅延は避けれられないのかな~~?

ただ、以前の機体RP2で感じたような大きな遅延は感じず、アクション・シューティングゲームでもそれほど気にせず遊べる感じだった。

因みに、RetroArchを使うならRetroArchの設定で「先行実行」というのをONにしておけば入力遅延を少なくできる。

この設定をして再度「刹那の見斬り」を試してみた結果

こうなったw

これならほぼ気にしないで良い遅延と言って良いのではないだろうか?!

先行実行を設定するとゲームがバグる事もあるようだが、今のところ僕はおかしな挙動になったことは無い。

日本語化:

僕はあまり気にならないのだが、RP3は日本語設定ができない。

MoreLocale 2を導入することである程度は日本語化可能なようだが、僕は試していない・・・

アップデートで日本語可能に:

アップデートでV1.0.0.50にするとシステム言語に日本語が選べるようになった。

Setting→System→Advance→Updater

から、Check updateを選んでバージョンアップしよう。

まとめ:

ビルドクオリティ・操作性・エミュ性能とどれも平均点以上といった印象。20,000円の機体と考えると、優秀な機体と言って良いと思う。

RG503とOdin Proを持っている僕としては、実は微妙な機体だったりもするw

RG503の方が性能は低いが、画面が若干大きく入力遅延も少ないので、PS1以下のゲームをするならRG503を。

RG503で性能が足りてないタイトルなら、画面サイズが大きく、握りも良いOdin Proを使いそう。Odin ProならRP3では動作が重いタイトルも快適に動かせるし。

ただ、RP3はコンパクトでデザインも良いので持ち歩きには良いかもしれない。

なので、RP3は持ち歩き用の機体にしようかなと思っている。