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ゲームやガジェットの雑記

【雑記】ROG Phone6 を 携帯エミュ機 用に買ってみた話

10月初めに日本でも販売開始されたハイエンドゲーミングスマホ、ROG Phone6を購入した。

といっても、スマホとして使うために購入したのではない。ROG Phone6を携帯ゲーム機として、いや、携帯エミュ機として運用するために購入した。

なんでそんな無駄とも言えるような買い物をしたのか、そんな哀れな僕の購入までの思考を辿っていこうと思う。

スマホ&ゲームパッド最強説:

最近のエミュ機、特に高性能機ではAndroidベースがトレンドになって来ていると感じる。僕自身もOdin ProやRetroid Pocket3を持っており、ちょいちょい触っているがそのたびに思うのが、

「手元にAndroidスマホがあるならスマホで良くね?」

という事だ。

実際僕の手元にはAndroidスマホが2台ある。SD855を積んだGalaxy Note 10+とSD888を積んだGalaxy Z Fold 3。どちらも手持ちのAndroidベースのエミュ機より高性能なSoCを積んでいるので、これにゲームパッドを付ければOdin ProやRetroid Pocket3より高性能なエミュ機として使える。

参考:Antutu v9のスコア。()は参考機種のスマホ

機種 CPU Antutu9スコア
(ROG Phone6) Snapdragon 8+Gen 1 約110万
(Black Shark 5 Pro) Snapdragon 8 Gen 1 約100万

(Galaxy Z Fold 3)

Snapdragon 888 約80万
(Black Shark 5) Snapdragon 870 約70万
GPD XP Plus Dimensity 1200 約70万
(Galaxy Note 10 +) Snapdragon 855 約55万
Odin Pro Snapdragon 845 約40万
Powkiddy X18s T618 約20万

Retroid Pocket 3

T310 約14万
RG552 RK3399 約7万?

では、今まで何故、スマホ&ゲームパッドで良いはずなのにそうしてこなかったのか?それは、エミュ性能以外の点で不満があったからだ。

最大の理由は、最適なゲームパッドが無かったこと。

僕はスマホで使える最適なゲームパッドを求めて過去結構な数のゲームパッドを購入してきた。結果どれも一長一短で、なかなかコレ!という物が見つからなかった。

スマホ用のゲームパッド選びとして僕が拘っている点は

  • 操作性
  • 取り回しの良さ
  • 携帯性

主にこの3つで、これら3つの拘りポイントを満たしてくれるゲームパッドが、なかなか無かったのだ。

これは良いかもと思っても、十字キーの周りに邪魔なボタンがあったり、いちいちクリップを取り付けなきゃいけなかったり、と常用するには至らない、何か足りないものばかりだった。

そんな中、僕の拘りポイントに応えてくれたゲームパッドがRazer Kishi V2だった。

Galaxy Note 10+ & Razer Kishi V2

特にGalaxy Note 10+との相性が良く、装着するとまるで一体型ゲーム機の様にすら見える。何なら最近発表されたRazer Edgeにそっくりw

クリッキーなボタン類は反応も良く、僕の好み。スマホをケースにつけたまま挟みこむだけで有線接続となるので、取り回しも良い。そして、スマホを外せばある程度コンパクトにもなり携帯性も悪くない。

Androidでよく言われる入力遅延についても、僕の知る限り最小で不満無し。

入力遅延はほぼないレベル。

Galaxy Note 10+ のSoCはSD855なので、Odin Proよりも少しだけ高性能。Androidのバージョンも12と新しい。画面サイズは、6.8インチ 19:9のGalaxy Note 10+と、6インチ 16:9のOdin Proとでは16:9のゲームを表示させたときにほぼ同サイズ。

Razer Kishi V2を手にした時に

「ああ~これだ~!」

と思ったのと同時に、

「やっぱスマホ&ゲームパッドが最強じゃね?!」と感じた。

※「最強」の定義は不明。

しかし、ここで満足しておけば良いのに、さらなる欲が出てきてしまった。

市場には、GPD XP PlusなるAndroidベースのエミュ機が出ており、そいつのSoCはDimensity1200というSD870に匹敵する性能だとか・・・

「僕のエミュ機(Galaxy Note 10+ & Razer Kishi V2)は最強ではない?!これはなんとかせねば!」

と、変な思考が働き始めた。

「スマホならもっと高性能なSoCを積んだものがある。それを手に入れれば、最強を手に入れたことになるのではないか?」

もはや何がしたいのか、自分を完全に見失った僕はスマホ探しを始めてしまった。

つか、「最強」って何?w

ROG Phone6を選んだ理由:

「最強」の携帯エミュ機を手に入れるべく、ハイエンドスマホ探しが始まったのだが、これが難航。

初めはGalaxy Note 10+の後継機にあたる、Galaxy S22 Ultraが候補に入った。大きさ的にもほぼ同じで、Razer Kishi V2に合うだろうというのも候補に入れた理由。

ただ、高い!日本で買うと約18万円。しかも外部ストレージなしのストレージ容量256GB。海外版なら512GB版もあるが、やはり18万円位する。一旦保留することに。

ゲーム用に買うんだから、今まで触った事の無いゲーミングスマホを試してみたいとなり、次に候補に上げたのが、POCO F4 GT。8万円以下と格安ではあるが、ストレージ容量が128BGと小さい。しかも熱暴走の噂もありなんか不安なので却下。

その次の候補が、Black Shark 5 Pro。約12万円とそこそこの価格(この時点で金銭感覚はバグっている)。ストレージ容量が256GBと少な目ではあるが、評判も悪くない。

これにするか~と思っていた矢先、ROG Phone6の日本発売を知る。

ROG Phone6は、約13万円。ストレージ容量はBlack Shark 5 Proと同じ256GBではあるがSoCがSD8+ Gen1とちょっとだけ上。+2万円でストレージ512GB版もある。

ROG Phone6の方がより「最強」に近いのではと思い始め、とどめは、Kunai3の存在。候補に挙げたゲーミングスマホの中で、専用設計のゲームパッドが付くのはROG Phone6だけ。最悪Razer Kishi V2が装着できなくても、Kunai3があれば当初の目的「最強携帯エミュ機の入手」は達成できるはずだ。

思えばここに辿り着くまで、物欲と節約の狭間で翻弄されまくりであった。

「高価なスマホを買い増ししてまで動かしたいエミュなんて無いだろう!」

「ゲーミングスマホ触ってみたい!」

「10万円以上のお金をどこから捻出するんだ!」

「もうこれ一台で良いという『最強エミュ機』が欲しいんだ!」

「『最強』ってなんだよ。つか今持ってるので十分だろう!」

「新型スマホ触りたい」

「iPhone 14 Pro Max買ったばかりじゃねーか!」

などなど・・・3カ月くらいは悩んでたと思う。

その間何も買わなかったかと言うとそうでもないんだけど(汗

ま、そんな葛藤を経た結果

  • 十分なストレージ容量がある(512GB)
  • 最新SoC搭載(SD8+Gen1)
  • 専用ゲームパッドあり(Kunai3)
  • 日本公式で入手可能

この辺が決め手となって、ROG Phone6を購入するに至った。

購入額は、ROG Phone6(512GB)とKunai3で約15.6万円(割引適用)となった。

ROG Phone6 & Kunai3

実際に手元に届いてからの感想や使用感は別の記事にしていこうと思っている。

Razer Edge発表:

出費額も忘れ、ほくほくでROG Phone6とKunai3を手に入れた僕。機嫌良くROG Phone6上にゲーム環境を構築している時だった。

Razer Edge発表!

RAZER EDGE。Kishiが付いているだけに、僕には既視感が・・・

コントローラーはRazer Kishi V2と基本同じで、センサーとヘッドホンジャックが追加されたRazer Kishi V2 Pro。

SoCはSD8 Gen1とほぼ同等性能で、熱処理性能が向上していると言われる、SD8 G3x Gen 1搭載。

外部ストレージに対応。

価格は$399.99。

ちょっと待て~~~!!!

出るって噂はあったけど、そんなピンポイントで僕の要望を満たしまくりの機体をそんな安価で出してくるなんて・・・・聞いてないよ~~!

まあ、発売は2023年1月だし、日本からじゃまだ買えないし、円安だし、僕の負けじゃないもん!