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Powkiddy X55 は格安エミュ機としては悪くない?!

今回の記事はPowkiddy X55について。

Powkiddyらしからぬ出来?!:

Powkiddy X55は大画面のエミュ機好きの僕としては気になる機体だったのだが、Powkiddy製という事で「地雷の可能性」を懸念して購入を見送っていた携帯エミュ機。

なのだが、Aliのセールで1万円以下で購入出来たので思わず買ってしまった。

記事にする気はなかったのだけど、手に取ってみると

「あれ?これPowkiddy製だよな?意外に良くない?」

と思ってしまうくらいのモノだったので、X55を使ってみた感想を記事にしてみることにした。

控えめのスペック:

以下は公式販売サイトのスペック表。

販売サイトのスペック表

SoCは1年位前にAnbernicからリリースされた、RG353系RG503と同じRK3566が搭載されている。Antutu v9だと10万前後のスコアなので性能は低め。

X55の特徴は、16:9の5.5インチ大画面IPSスクリーンを搭載しているという点になると思う。

初期状態でJELOSを搭載:

X55の対応OSはLinux系。Linux系の場合CustomFWの導入が必須になるわけだが、X55には初めからJELOSが搭載されていた。

初期状態でJELOSが搭載されている

しかも購入時点では最新と思われるJELOSが入っており、OTAでのアップデートが可能であった。

Powkiddyはついに自前でOSを用意することを諦めたのだろうか?よくわからないけど、CFW導入の手間が省けてよかったわw

エミュ性能は高くない:

搭載SoCがRK3566なので、PS1・N64位までが動けば良いかなという感じ。

PSPやDCも重くないゲーム・3D処理が無い(少ない)ゲームならそこそこ動く。

ただ、ちょっと気になったのは、同じSoCを積んでいてLinuxベースのOSを積んだRG353PSとN64やPSPのやや動作の重いゲームを比較すると、若干RG353PSの方が動きが良い感じがした。これは何の差だろう?X55の方が解像度が高いからその差かな?!

操作性はまあまあ:

操作性はまあまあと言ったところ。僕のPowkiddyに対する偏見を加味すると「想定外に良い」と感じてしまったw

RGB10 Max2の様に背面部分にふくらみがありグリップしやすい形状・LRボタンが縦に並んだ配列は僕の好みだ。

キー配列で唯一気になったのは、左アナログスティックの配置。アナログスティックを多用するゲームを動かすのは厳しいエミュ性能である事を考えると、十字キーが上側で良かったのでは?と感じる。

各キーの操作性についてもまあまあ良くて、格安エミュ機でよくある「十字キーの斜め方向入りやすすぎ問題」はほぼ気にならないレベルであった。

十字キーでの昇竜コマンド入力は問題なし。シューティングゲームの誤操作もほぼ感じなかった。

ABXYボタンは若干小さくストロークが深めだが、押しにくい感じではない。ただ、僕の個体はBボタンの反応が若干悪かった。やっぱこの辺の詰めが甘い感はPowkiddyだよな~w

大画面は正義?!:

X55の特徴は大画面だと思うので、他エミュ機とちょっと比較してみる。

まずは、画面が4:3、3.5インチのRG353PSとの比較。

上:X55、下:RG353PS

二回り位大きく表示される。

次は4:3、4インチのRG405Mとの比較。

上:X55、下:RG405M

RG405Mはコンパクトな端末サイズながら4:3のゲームは比較的大きく表示される機体だが、それよりもX55の方が大きく表示される。

まあ、機体サイズもでかいし当たり前ではあるが、1万円以下で買える端末でこの画面サイズはレア機体なのではないかと思ったりする。

ついでにPSPのゲームの画面サイズも比較。

上:X55、下:RG405M

画面いっぱいに大きく表示されて良い感じなのだが、X55の性能では遊べるPSPのゲームは限られてくるので、PSPのゲームを遊ぶのにお勧めの機体とはいいがたい。

機体性能を考えるとこの画面を一番生かせるのはGBAのゲームなのかな?と思ったりする。

そう考えると十字キーは残念な配置だよな~。

入力遅延は小さい:

最後に入力遅延検証をやっておこう。

GBA星のカービィのミニゲーム「刹那の見斬り」でどれくらい入力遅延があるのか確認しておく。

実機だと10フレーム位で反応できるので、大体2~3フレームの入力遅延と言ったところだろうか。

以前僕が行った検証でRG503+JELOSで「先行入力2フレームあり」で試した時は12フレームだったので同じ位だなと思ったのだが、上記の画像は「先行入力なし」の結果。

RG503+JELOSで「先行入力なし」だと13フレーム位だったので、X55の方がちょっとだけ遅延が小さいのかな?

まあ、手動検証なので誤差の範囲かも。

いずれにしてもLinux機としては平均的もしは若干入力遅延が少ないという感じだと思う。

あら、良いじゃないw

まとめ:

Powkiddy製ってあまり良い印象無いんだけどたまーにツボにはまる機体があったりするのよね。Powkiddy X55は久々の当たりという印象でした。

格安Linux機で大画面の機体が欲しいって人にはなかなか良い機体なのではないかと思う。

そうは言っても、「中華エミュ機」なので過度な期待は禁物ですがw