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ゲームやガジェットの雑記

X68000Z クラウドファンディング開始

2022/12/3の19:00からクラウドファンディングにてX68000Zの募集が開始される。

kibidango.com

やっとマシンスペックなどの詳細情報も公開され始め、徐々にX68000Zの全貌が見えてきた。

と同時に、僕の様にX68000を「高級ゲーム機」として捉えている人には手を出しずらい製品だという事もわかり始めてきた。

公開された情報を見ながら、僕の感想をつらつらと書いてみようと思う。

商品概要:

  • 商品名:X68000 Z LIMITED EDITION EARLY ACCESS KIT
  • 本体カラー:グレー
  • 価格:49,500円(税込)
  • サイズ:約W65㎜×D114㎜×H151㎜
  • 重量:約600g
  • 同梱機器:キーボード、マウス、HDMIケーブル、USB‐TypeCケーブル、専用SDカード
  • ゲームソフト:数本をバンドル予定、タイトルは後日発表
  • 予約受付期間:2022年12月3日19時00分から2023年1月28日23時59分まで
  • 商品発送予定日:2023年3月31日より順次発送

上記が公開されている商品概要。

「EARLY ACCESS KIT」と付け加えられていて開封後即遊べる、いわゆる一般向けの商品ではないことが強調されている。

クラウドファンディングにした理由として以下の様なことが書かれていた。

 

加えて、購入いただいたユーザーの皆様に一定のスキルと理解を求めながら完成版に近づけるといったチャレンジングなものであり、当初から一般的な流通にのせられるような分かり易い製品ではありません。 」

 

つまり製品としては完成していないけど販売したいと?!

当初は年内発売予定じゃなかったけ?

何を販売するつもりだったの?

というような疑問がわいてくる。

当初はX68000風のケースにワンボードPCの基盤を載せて、後は自分で何とかしてね的な商品を考えていたのではないかと勘繰ってしまう。

ま、価格次第ではそれでも良かったんだけどねw

キット内容:

キットにはX68000Z本体とX68000を再現したキーボードとマウスが付属する。

X68000のキーボードがほぼ完全再現され、さらに、CTRLキーが追加さている。また、Windowsのレイアウトへの変換スイッチもついていて、Windowsでも使えるキーボードになっているようだ。

マウスはオリジナル同様、トラックボールにもなる仕様が踏襲されている。普通にマウスとして使う場合は光学マウスになるようだ。オリジナル同様のトラックボールがマウスボールになるギミックではなく、現代風にアレンジ再現という形になっている。

これらキーボード・マウスの再現性と質感が高ければ、これだけでも欲しいって人も居るだろう。クラウドファンディング開始時点でどうなるのかはわからないが、どうやらキーボード・マウスのみの販売もありそうだ。

出来が良いなら、キーボード・マウスだけも30,000円位はしそうな気がするが、本体込みで49,500円はちょっと高くない?と思ったりもする。

追記:

  • キーボード・マウスのセットで36,500円
  • キーボード単体で29,500円
  • マウス単体で9,680円

とのこと、思ったよりキーボードが高いね・・・

X68000Z本体の仕様:

公開されているX68000Z本体の仕様は以下

これって中身は、PCエンジンミニやメガドライブミニ2などと全く同じなんだよね・・・

メガドライブミニ2はゲームが60本内蔵されていて、約1万円。

X68000Zは、β版のX68000エミュにゲームが数本ついているだけ。キーボード・マウスを30,000円相当と考えると、本体部分は約20,000円。そう考えるとちょっと高くない?と感じてしまう。

ま、僕がゲーム部分メインで考えるからそう感じちゃうんだろうけどね。

追記:

キーボード・マウスセットが36,500円だから本体分は13,000円。

う~ん、エミュの出来と汎用性、付属ソフトの数によっちゃありかもしれない。

搭載されているエミュの性能が高く、かつ、手持ちのソフトを起動させる手段が用意されているならありかも?

てか、キーボード・マウスが高すぎだね・・・

X68000Zで何ができるのか?:

今公開されている情報では、正直何ができるのかよくわからない。

公開されている情報で気になる事として

 

権利関係が複雑で搭載を半ばあきらめていた「Human68k」の許諾をいただける目途も立ち、エミュレータ開発を鋭意進めています。 ただし、我々が目指す完成にはまだ到達していません。」

 

という部分。どうやらオリジナル同様のOSが搭載されるようだ。ただし、エミュレーターは開発段階にあり、出荷時点ではβ2版であるとの事。

このβ2版の完成度がわからないと、X68000Zの価値も利用用途も判断しにくい。

 

また、ゲームで遊ぶ事を考えた場合、本体正面のSDカードスロットからゲームを実行できるようだが、このSDカードの扱いが良くわからない。

公開された内容には、

 

ソフトウェアはオリジナルの「β2版X68000エミュレータ」を搭載します。これにより、専用のSDカードを介して当時の資産(ゲームや自作プログラム等)を動作させることが可能になります。」

 

とあるのだが、当時の資産をどうやってSDカードに置き換えるのか?謎だ。

5インチフロッピーディスクのデータを吸い出すのは結構大変なのだが、それが出来る人なら遊べるよくらいの事なのかもしれない。

あと、UART端子の存在。

これは僕が知識不足なだけだと思うけど、この端子の利用用途が良くわからんw

買いなのか?:

クラウドファンディングに参加するかはちと微妙だ。

ロードマップを見ると、Phase2というのがありそこではBLACK MODELやX68030、XVIなどと記載されている。

僕は黒のX68000を持っているのでX68000と言えば黒という印象。なので、出来ればBLACK MODELが欲しい。

Phase2以降があるかどうかは、クラウドファンディングが成功するかによるとは思うが、最低3300万円、できれば1億円達成が目標との事で、出荷台数に置き換えると約700台~2000台という事になる。

少なくとも、1000台くらいは出荷するでしょ?と考えるとPhase2を待って、何ならX68000エミュの完成度が上がり、ゲームライブライリーが増え、過去の資産の活かし方がはっきりしてから手を出せば良いのではないかと思い始めている。

公式サイト:

www.zuiki.co.jp

プレスリリース:

prtimes.jp