No Gadget, No Life

ゲームやガジェットの雑記

Anbernic RG353V レビュー

今回は、RG353V のレビュー。

Anbernicから届いたサンプル品でのレビューとなる。

10/6までプリセールス期間中で1150円の割引が適用されるそうだ。

NEW ANBERNIC RG353VS/RG353V ポータブルゲーム機 RK3566 – anbernic

スペック概要:

RG353Vの主なスペックは以下の通り。

  • CPU:RK3566
  • メモリー:2GB
  • 内臓メモリー:32GB
  • 外部ストレージ:MicroSDスロットx2(MAX512GBで1つはLinux起動用)
  • 画面:3.5 インチ IPS 、解像度 640*480
  • 無線通信※:2.4/5G WIFI 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2
  • バッテリー: 3200 mAh
  • スピーカー:シングル
  • サイズ:83.0mm × 126.0mm × 21.0mm
  • 重さ:180g
  • OS:LinuxとAndroid11のDual boot
  • その他:MiniHDMI出力
  • 価格:¥16,149 (プリセールス価格)

※技適マークが確認できない為、Wifi/Bluetoothは実質使えない。

となっている。詳細は公式サイト参照。

このスペックは先にリリースされていたRG353Pと同じ。RG353Pを縦型にしたのが、RG353Vという事になるようだ。

RG353Vと一緒にRG353VSというのもリリースされており、RG353VとRG353VSは見た目は同じでスペックが若干異なる。

RG353VSのRG353Vと異なる部分は

  • OS:Linuxのシングルブート
  • 内臓ストレージ:なし(Android11が無いので)
  • メモリー:1GB
  • 価格:¥12,849(プリセールス価格)

こんだけ。つまり基本性能はほぼ一緒で格安となっている。

RG353VSの方は、RG503の画面を3.5インチにしたのと同等スペック。

RG503が¥17,999(セール価格)なので、RG353VSはかなり安く価格設定されている。

RG353Vについても、同等スペックのRG353Pが¥18,799なのでRG353V(¥16,149)も格安と言える。

今回は所謂Anbernic価格ではなく、市場価格に合わせてきた感じだね。

RG353VとRG353VSの差を考察:

今回僕が手にしたのはRG353Vなわけだが、「Android11が良い!」という拘りが無ければ、RG353VSでも良いんじゃない?と思ったりする。

エミュレータ性能に影響を与えそうなスペックの差は、メモリー容量の差だけで、このメモリー容量の差も実は対して違いを生まないのではないかと思っている。

というのも、RG353Vに搭載されているCPU RK3566で動かせるエミュレータは据置機ならDreamCastまで、携帯機ならPSPくらいまでだと思われる。

PS2は動くけど遊べない、Game Cubeは動くタイトルがあるかも?くらいの感じだ。

参考として、各エミュレーターを動かすのにどれくらいのメモリーが必要かというと

エミュレーター 最低メモリー 推奨メモリー
SFF(Sega Satrun) 256MB 512MB
ePSXe(Playstation)  256MB 512MB
Redream(DreamCast) ?? 512MB
PPSSPP(PSP) 512MB 2GB
Dolphin(Game Cube/Wii) 1GB 2GB

こんな感じ。(Winのエミュも混ざっているけど、参考値という事で・・・)

DreamCast位までなら1GBあれば十分だし、PSPについてはタイトルによっては、CPUスペック不足になるのでメモリー容量があってもあまり意味がない。

実際RG353VSとほぼ同等スペックで1GBメモリーを積んだRG503と、CPU性能が少し上で、3GBメモリーを積んだRetroid Pocket3でPSPのGod of Warを動かしてみると、RG503で30FPS前後、Retroid Pocket3で40FPS前後なる。なので、この価格帯のエミュ機では、そもそもCPUスペックが足りてない可能性が高い。

また、Game Cubeのゼルダの伝説 風のタクトをDolphinで動かすには、2GBのメモリーが必要との事だが、RK3566でGame Cubeを快適に動かすのはそもそも無理だと思うので、メモリー容量以前の話だ。

そう考えると、エミュレーター機としてLinuxをメインに使って遊ぶなら、メモリー容量1GBのRG353VSでもRG353Vとほぼ同等の体験ができると言って良いだろう。

RG353Vに2GBのメモリーを積んでいる理由は、エミュレーター性能云々よりも、Android11を快適に動かすというのが主な理由だろう。

Android11を搭載したRG353Vのメリットは、スタンバイ状態で放置しておいて遊びたい時にサクッと起動できる点くらいかな~。

因みに、RG353Vで100%充電・Wifi/Bluetoothオフの状態で、12時間程度放置しておいたらバッテリーは95%になっていた。まあまあの持ちかな?!

ま、僕はLinux派なんですけどねw

同梱物:

RG353Vの話に戻ろう。同梱物は以下の通り。説明書は英語・中国語。

説明書には各種エミュレーターでのショートカットキーが記載されているので必読。

ビルドクオリティ:

ビルドクオリティは良いと感じる。

僕のは「透明な紫」という色だが、さらっとしたプラスチック筐体の質感、各パーツの組合せ精度ともに良好だ。

携帯エミュ機としては高い質感と言って良いレベルだと思う。

一点気になるのは、背面のLRボタン。

ここだけパーツ精度が低いようで、本体を振るとLRボタンがカチャカチャいってちょっと安っぽく感じてしまう。

操作性:

操作性については、まあまあかな?

まず十字キーについては、ボタン自体の入力精度は良いと感じる。Anbernic製品では個体差によって十字キーの操作性の善し悪しがあったりするのだが、今回僕が手にしたRG353Vは良い感じだ。

十字キーの大きさは22㎜と他のAnbernic製品と同じ、押し心地はちょっと固めで浅い押し心地だった。

ストリートファイターZero3を使って、コマンド入力精度のチェックをしてみた。

波動拳、昇竜拳ともにまあまあ出る。筐体がコンパクトなので握りが悪く、とっさのコマンド入力(対空昇竜など)はミスる事がある。波動拳コマンドを素早く2回入力する真空波動コマンドは少しやりにくいと感じた。

ただ、コンパクトな筐体にしては十字キーの操作性は良いと思う。少なくともRG280VやMiyo miniよりは操作性が良い。

まあRG280VやMiyo miniとはちょっと製品コンセプトが異なるとは思うけどw

ABXYボタンの大きさは7.7㎜で他のAnbernic製品同様、少し深めの押し心地だ。同時押しも問題ない。

アナログスティックの位置が少し下過ぎる気もするが、この筐体サイズでは仕方ないところだろう。

試しにPSPの「僕の私の塊魂」を2つのアナログスティックに操作系を割り当てて遊んでみたが、割と快適だったw

比較的好印象な操作系だが、問題点もある。

それはL2R2ボタンの配置。

R2L2がL1R1と同じ高さで配置されているので、すごく押しにくい!

RG351VにはL2R2ボタンに段差が付いていて押しやすい

RG351VはL1R1ボタンが斜めに傾斜しており、かつ、L2R2ボタンに段差がついているので横並びでも押しやすい。何故RG351Vと同じ仕様にしなかったのか謎だ。

まあ、RG353Vの性能ではL2R2をフル活用するようなタイトルは快適には動かないので妥協できる点ではあるが・・・

エミュ性能(LinuxOS):

いくつかゲームを動かしてみたのでエミュ性能についても少し触れて行こう。

まずは、Linux側から。

何を基にしたFWなのかはわからないが、AnbernicカスタムなFWが導入されていると思われる。TFスロット1のSDカードにFWが入っている様で、TF1にSDカードを刺した状態で起動するとLinuxベースのOSが起動する。

TF2に空のSDカード(僕はexFATでフォーマット)を刺して起動すると、自動的にROM格納用のフォルダーが生成される。

TF2のSDカードを取り出してPCに繋ぎ、各フォルダーにROMデータを入れてRG353Vに戻して起動すれば、ゲームが遊べるようになる。

初期設定では、NDSとSaturnのフォルダーは生成されなかったので「nds」「saturn」という名前のフォルダーを自分で作ってそこにRomデータを格納したら認識された。

ただし、Saturnはお勧めしない。

SaturnはFWの初期状態で表示されないエミュになっており、ROMデータを格納した後、Game Collection Settingsから表示するエミュとしてチェックを付けると表示される。

表示するエミュとしてチェックを入れれば、ROMが表示され実行すればゲームが起動するのだが、ゲームを起動してしまうと設定画面も開けず、ゲームを終了するショートカットキーも機能しないので、本体のリセットボタンを押すしかゲームを終了する方法がなくなってしまう。たしかRG503のStockFWもこんな感じだったな・・・

Saturnのタイトルは、Night into the dream...を試してみたのだが、若干遅い気がする。フレームレート表示させれないので、正確な数字はわからないが50FPS前後しか出て無いのではないかと推測される。

PSPのタイトルはおおむね良いが、God of Warは30FPS前後しか出ず遊べるとはいいがたい。

DreamCastについては、スタンドアロン版のFLYCASTが入っているのだがこれを選んでしまうとSaturn同様、設定画面が開けない・ゲームが終了できない事態に陥る。

Retroarch版ならその問題は起きないが、Daytona USAを起動してみたところ50FPS弱しかフレームレートが出なかった。

性能的には、RG503と同じだね。当然かw

CFWを使えばもう少し良くなる可能性はある。

エミュ性能(Android11):

Android11でのエミュ性能も軽く触れておく。

まだあまり時間をかけて検証できてないが、Linuxを使った時と大きく変化がある様には感じなかった。

ただ、上手くやれば少し良くなる可能性が有りそう。

というのも、RG353VのAndroidにはGoogle Playが導入されていない。その為、Google Playから好きなエミュレータをダウンロードしたり、アップデートしたりは出来ない。

初期状態で入っているエミュを使うしかないわけだ。

まあ、技適マークが無いんでGoogle Playあったところで・・・となるわけだが、Androidが使える利点が半減しているような気がする。

一方で、オリジナルのランチャーが搭載されていたり

オリジナルのゲームランチャー

キーマッピング機能が搭載されていたりもする。

ごちゃごちゃして分かりにくいが、キーマッピング機能を起動したところ

また、ABXYボタンをNintendoスタイルとXboxスタイルに変える機能も搭載されている。

赤枠内 左:エミュランチャー、中:キーマッピング機能、右:ABXYボタンレイアウト変更 

画面上からスワイプすると上記の様な専用ボタンが表示される。

こういった機能が搭載されているのは良い点なんだけどね~

 

Android側では、AetherSX2やDolphinがインストールされているのでPS2やGame Cubeのタイトルも起動は出来る。

でも、遊べるかと言われるとキツイ。

PS2では比較的軽いとされているグラディウスVを起動してみたが、フレームレートは30FPSを切る感じ。

PS2のグラディウスV

Androidを起動できるのは特徴であり、利点でもあると思うけど僕はLinuxメインで使う方が良いかな?という印象だった。

CFW:

RG353VはRG353Pとほぼ同じハード構成なので、RG353P用のCFWが使えるらしい。

という事で、別の機会にJELOSを導入して検証してみようと思う。

ArkOSもリリースされるのでは?!という話もあるらしい。

新機種とはいえ、リリース済みの既存機種とほぼ同じ仕様なので、CFWが流用出来そう・すぐに対応CFWが出そうな点は良い点だなと感じる。

追記:

JELOSを試してみた。起動は出来るしゲームも動かせるが音が出ない状態だった。また、ファンクションキーが使えないので、スタンドアロン版のエミュを起動すると終了できなくなってしまう状態になる。

近々対応版がリリースされるようなので、それを待った方がよさそうだ。

lou-gun.hatenablog.com

入力遅延:

入力遅延の有無についても確認してみた。

いつものようにGBAのカービィのミニゲーム「刹那の見斬り」で検証を行う。

まずはAndroidから。使ったエミュはGBA.emu。

まあ、良いんじゃない?もうちょっと集中すると12フレームもわりとコンスタントに出せる感じがした。Android機だとAndroidのバージョンが11以上か10以下かで入力遅延の有無に差が出る気がする。

次はLinux側。

まずは初期設定の「LATENCY REDUCTION」= AUTOで検証。使ったエミュはRetroarch(mGBA Core)。

AndroidのGBA.emuとほぼ同じか、ちょっと遅延が少ないかも?!という感じ。

最後に、「LATENCY REDUCTION」= OFFで再度実行。

ええ?!先行実行なしの方が早いの??5回の試行のうち、10フレーム2回、11フレームも2回出ているので、明らかにこっちの方が入力遅延少ないっす。

どういうことかは相変わらずわかりませんが、やっぱLinuxで使うわw

まとめ:

コンパクトな筐体ながら十分な性能を持った機体なのではないかと思う。

Linux・AndroidのDual bootなのも、弄り甲斐があって良い点だと思う。

RG351Vの上位機種というよりも、コンパクトさに重点を置いた別のコンセプトを持った機体という印象を受けた。

コンパクトである事で携帯性がアップする反面、操作性は若干落ちてしまうが、それでも、RG280VやMiyo miniよりは操作性が上なので、コンパクトさと操作性の両方をバランスよく保っているような印象だ。

価格面については円安が進んでいる中、この性能と質感でRG353Vは¥16,149、RG353VSは¥12,849とAnbernicらしからぬ適正価格感があって良い。

対抗機であり、コストパフォーマンスが高いと評判のRetroid Pocket3より安いというのは結構なアドバンテージではないだろうか?

まあ、Retroid Pocket3の方がちょっと性能も上なんだどねw

10月6日まではプリセールス価格らしいので、興味を持った方は検討してみては?

NEW ANBERNIC RG353VS/RG353V ポータブルゲーム機 RK3566jp.anbernic.com

Anbernic RG353V / VS がくるぞ

Anbernicの新機種RG353VとRG353VSのプリセールスが、9/20 (火曜日) 19:00(日本時間)に開始されるそうだ。

プリセールスでは割引の適用もあるとの事。

追記:

予定通り、販売開始されました。

NEW ANBERNIC RG353VS/RG353V ポータブルゲーム機 RK3566 – anbernic

プリセールス期間中の価格は

RG353V:¥16,149

RG353VS:¥12,849

スペック概要:

RG353Vの基本スペックは、先にリリースされているRG353Pと同じで、Android11とLinuxのデュアルOSとなっている。

RG353VSの基本スペックは、RG503の画面を3.5インチにしたようなスペックで、LinuxのシングルOSとなるようだ。

詳細は以下公式の製品紹介動画からの切り抜き参照。

RG353Vはカラーが4種用意されるようだ。僕は、紫かグレーが良いかな~w

製品紹介動画のリンクも張っておこう。

www.youtube.com

CFW(JELOS)がそのまま使える?:

RG353Vのスペック見てて思ったんだけど、RG353Pとほぼ同じってことはRG353P用にリリースされているCFW(JELOS-DEV)がそのまま使えたりするんかね?!

Android11が搭載されているので、Androidで使う方が良いかもしれないがw

RG353VSにしても、RG503と画面サイズ以外はほぼ一緒だからCFWもサクッと出そうな気がしますな。

 

縦型好きには気になる機体かもしれないね。

WIN600 / Windows エミュレーター導入と動作検証

今回はWin600のWindows上でのエミュレーターの動作検証結果を記事にします。

軽~い検証です。

エミュレーターの導入:

まずは、Windows上にエミュレーターを導入する必要がある。

今回導入対象とするエミュレーターは以下。

エミュレーター 対象機種
RetroArch SNES、MD、PCE、GBA等
duckstation PS1
PPSSPP PSP
PCSX2 PS2
SSF Sega Saturn
redream DreamCast
XM6 Pro-68k X68000
Dolphin Gamecube/Wii

エミュレーター導入時はキーボード・マウス接続「超」推奨。外部ディスプレイがあるならこれも接続した方が良い。本体のみで設定するのはある意味苦行w

Windows機へのエミュレーター導入は、基本どの機体でも同じなので、エミュレーター導入手順については、以下の記事参照。

lou-gun.hatenablog.com

エミュレーターの動作検証:

Retroarch:

RetroarchではSNES、MD、PCE、GBAあたりを動かしてみたが、この辺りは問題なく動く。

この辺りのタイトルを動かすならやっぱ十字キーが上側にあるWin600は良いなと改めて思った。

Retroarchでは入力遅延が大きいのではないかと気になっていたが、前回行った入力遅延検証では、スタンドアロン版のエミュレーターよりも、Retroarchの方が入力遅延が少ないという結果だったので、スタンドアロン版は導入しないことにした。個別のエミュレーター導入は面倒だしね・・・

duckstation:

Win600の解像度は720Pなので、PS1だと解像度2~3xくらいで良いはず。初期値の自動にしておけば、スクリーンの解像度に合わせてくれるので、あまりいじる必要は無さそう。

動作的には初期値の解像度(自動)で快適に動く。

G Draius

3DのゲームはPS1ネイティブの解像度と比べると、格段に綺麗な画像で遊べるようになる。エミュだと解像度を上げて遊べるのが良いね。

それは良いとして、アップデートでなんかUI変わった?

起動後にBig Pictureを選ぶと以前の様にコントローラーだけで操作可能になるが、初めからBig Pictureモードで起動する方法がわからない・・・

PPSSPP:

PSPの解像度は480×272なので、Win600だと3倍くらいまで上げると良い感じだ。でも、わざわざ3xにしないでも、初期設定の自動のままで良いと思う。

自動に設定しておけば、画面解像度に合わせて自動でアップスケールしてくれる。

PSPで重いとされているGOWを自動設定で動かしてみたが、処理落ちすることもなく快適に動いていた。

ゴッドオブウォー 落日の悲愴曲

なので、PSPのソフトはどれも高解像度で快適に遊べそう。

また、入力遅延具合を確認しようとリズムゲームである「太鼓の達人」が遊べるか試してみたが、遅延や違和感を感じることなく普通に遊べた。

太鼓の達人

あと、PSPのゲームでも、十字キーが上にある事による恩恵を得られるゲームあると感じた。

例えば、「僕の私の塊魂」をアナログスティックが上にある機体で遊ぶと、左右の操作キーが斜め配置になってしまい、どうも違和感がある。

コントローラー設定で「軸の入れ替え」設定をしておいて、十字キーの操作とアナログスティックの操作を入れ替え出来るようにすれば、斜め配置の問題は回避できるが、アナログスティックとABXYボタンの組合せではやはり操作しにくい。

右アナログスティックにも〇×△□をそれぞれ割り当てて、PS2の塊魂の様に、アナログスティックだけで操作する方法もなくは無いのだが、これもアナログスティックが上にある機体だと、左右の操作キーが斜め配置になってしまうので違和感がある。

やっぱ十字キーが上にある方が遊びやすいと感じてしまった。慣れかもしれないが。

僕の私の塊魂

今まではPSPのタイトルはVITAがベストだと思っていたが、Win600の方が画面も大きいし、解像度も高し、入力遅延も感じないので、PSPのタイトルを遊ぶならWin600の方が良いかも?!と思い始めているw

SSF:

Sega Satrunについては微妙。

僕がエミュの設定を良く理解できていない可能性もあるが、Windowモードではフルスピードで動いているようなのだが、フルスクリーンモードにすると明らかな処理落ちが発生していた。

この現象は僕が試したゲーム(Nights、Guardian Heroes、Daytona USA など)全てで発生した。

ONEXPLAYER miniでSSFを試した時は、このよう現象は発生していなくって、普通に遊べていた。なんだろう?

試しに、uoYabauseも試してみたがこちらでもフルスピードはでなかった。

RG503の様なロースペックな機体でもSaturnはそこそこ動くので、RG503より圧倒的にスペックが上なWin600なら楽勝だと思っていたので、ちょっと残念な結果だ。

Batoceraでは快適に動くようなので、Saturnはそっちで遊ぶ方がよさそうだ。

redream:

DreamCastは快適に動作した。問題なさそう。

ダイナマイト刑事2

XM6 Pro-68k:

X60000は問題なさそう。快適に動いている。

ただ、フルスクリーンにした時に「フルスクリーン再倍率」をオンにしているのに、拡大表示になってしまうのはちょっと気になる・・・

グラナダ

Dolphin:

Game cubeのタイトルをいくつか試してみたが、いまいち。

解像度を720Pで検証したが、快適とは言えない感じだった。解像度をネイティブに下げてもあまり変わりなし。

ゼルダの伝説トワイライトプリンセスでは、たまーに画面がカクっとすることがあり少し気になった。

F-ZERO GXでは、頻繁にフレームレートの低下と音の割れがありこちらも気持ちよく遊べる感じではなかった。

PCSX2:

PS2は厳しい印象。

比較的動作の軽いグラディスVでは、60FPS張り付きで行けると思いきや、ボスが現れるとFPSが40後半位まで落ちてしまう。

地球防衛軍2では、ゲーム開始時点で10FPS程度しか出ておらず、開始後少し経つと安定してくるが、それでも50FPS程度であった。

追記:

PCSX2の開発版にはSEE2版とAVX2版があり、対応しているCPUならAVX2の方がパフォーマンスが出るらしい。

3050eはどちらにも対応している模様。

technical.city

にもかかわらず、僕はSEE2版でテストをしていた模様(汗)

グラディスVの検証結果について、TwitterでAVX2版ならボスシーンでも60FPS維持できると教えて頂き早速試した所、一瞬50FPS台になるものの、すぐ60FPSで安定した。

ちなみに、地球防衛軍2では差は感じませんでした。

教えて頂き感謝。

まとめ:

PCゲームが良く動いていたので、エミュの動作も期待していたのだが、結果は物足りない感じだった。

PSPくらいまでは「これは良いぞ~」って思っていたのだが、Saturn辺りで怪しくなり、PS2で撃沈した感じw

Windowsでは最新化されたエミュレーターが多いし、最適化も進んでいるはずと思いきやWin600での検証結果はいまいちだった。

ONEXPLAYER miniで検証した時は、使い勝手はともかくとして動作には不満が無かったので、Windows版エミュレーターは思ったよりマシンスペックを要求されるってことなんかな?

Batoceraでは、PS2も良く動くというレビューを見かけるのでエミュ機として使うのであれば、BatoceraもしくはJELOSを導入する方が良いのかもしれない。

 

次回は、Win600にBatoceraかJELOSを入れてエミュ性能を試してみたいと思う。

エミュ環境の構築に結構時間かかった割に、あまり実りの無い結果となり、疲れちゃったので、次の検証がいつになるのか不明w

 

NEW ANBERNIC WIN600 – anbernic

Retroid Pocket 3 レビュー

今回はRetroidPocket3のレビュー。

まだ使用期間が短いので現時点で気になったポイントに絞ってレビューをしてみようと思う。

スペック概要:

主要項目をあげると、以下の通り。

  • 画面サイズ:4.7インチ 750x1334@60fps(16:9)
  • CPU:Unisoc Tiger T310
  • RAM:2~3GB
  • ROM:32GB
  • バッテリー:4000mAh
  • OS:Android11
  • 重さ:230g

今回僕が購入したのは、RAM3GBのバージョン。RAM容量によって2種類あってそれぞれ価格が異なる。

  • RAM2GB版:$119
  • RAM3GB版:$129

購入には追加で送料がかかる。発送方法はDHLと4PXが選べるが、僕は送料の安い4PXを選択したので追加で$15かかった。DHLの方が到着は早い(数日)ようだが、4PXでも出荷から1週間かからずに到着した。

結果トータル金額は、$144。今のレート($1=140円)で計算すると約20,000円となる。う~ん・・・円安め・・・・

付属品:

付属品はオーダーした時期によって異なるようだ。(以下参照)

僕は8月のPre-Order開始日にオーダーしたので、十字キー・ABXYボタンの替え(ラバーパットと交換基盤)・SanDiskの32GBSDカード・ガラスのスクリーンカバーが付いていた。ボタンの替え部品は黒単色のみ。

画面サイズ比較:

RetroidPocket3の画面サイズは4.7インチの16:9。比較的画面サイズの近いRG503(5インチ16:9)と比較してみた。

上:RP3、下:RG503

結構違う。上記画像ではさほど差がなさそうに見えるが、実物で比較してみるとRG503の方が大きくて見やすい印象だった。

ついでに、Odin Proとの比較。

上:RP3、下:Odin Pro

Odin Proは6インチ、16:9なのでまあ差があるのは当然。RP3で遊んだ後にOdin Proをもつと「デカっ!」って感じるw

さらに、3.5インチ、4:3のRG351Vとも比較。

上:RP3、下:RG351V

4:3のゲームは3.5インチ、4:3液晶のRG351Vと表示サイズに差はほぼない。数ミリ程度RP3の方が縦横の表示領域が大きい。

PPSSPPの画面設定の補足:

PPSSPPのグラフィックス設定で、画面解像度(HWスケーラー)をネイティブにすると表示の上下が切れるようだ。

画面解像度(HWスケーラー)を自動するとちゃんと表示されるようになる。

ビルドクオリティ:

ビルドクオリティはRP2の頃と変わらず良いと思う。

パーツ間の隙間やバリも少なくまあ良いんじゃない?という感じ。

ただ、Odin Proと比較するとOdin Proの方がパーツ精度が高く、手に持った感触も良いと感じる。

同等の価格帯のRG503と比較すると、RP3の方がビルドクオリティは上だと感じた。

操作性:

RP3は十字キーとABXYボタンにドームスイッチというのが採用されているそうで、カチカチっとした押し心地のボタンになってる。

十字キーの大きさは、約19.5mmでPS VITAとほぼ同じサイズ。Odin Proとも同じだ。

押し心地も似ていて、浅めでカチカチする反応の良いボタンだ。個人的にはカチカチとしたボタンが好きなので、付属のコンダクティブラバーボタンに換装する気はない。

某YouTuberの意見に影響され、交換されなくって良かったとすら思っているw

ABXYボタンの大きさは6.6㎜とかなり小さい。VITAとほぼ同じ。こちらもカチカチ感があり、かなり浅めの押し心地はVITAに近い。

ボタンの大きさが小さすぎるだろ!?と思っていたのだが、実際にゲームをしてみるとそれほど気にならない。

ちなみに、Odin Proは7.6㎜と少し大きいのだが、押したときのストロークが長い。ストロークが長すぎるためか、押しやすさでいうとRP3の方が良いかもしれないと感じた。

いつも通りストリートファイターZero3で十字キーの操作性を確かめてみたのだが、不思議なことにちょっと操作し辛いと感じた。

ボタン自体の反応は良いのだが、筐体が小ぶりなのもあって握りが悪くなり昇竜コマンドの入力精度が少し悪かった。

言い方を変えると、十字キーが小さすぎるように感じた。

Odin Proでは、筐体自体が握りやすい形状をしていることもあり、十字キーのサイズ感は同等ながら操作しにくいとは感じない。

VITAの時の様に筐体の握りが良くなる工夫をすれば、操作のし難さは改善されるかもしれない。

エミュ性能:

軽くしか試してないのだが、20,000円の機体としては十分なのではないだろうか?

PSPのタイトルだと解像度2xで快適に動くものも多い。ただ全てのPSPタイトルが快適というわけではない。

例えば、GOWだと解像度を1xにしても、40FPS前後でちょっと厳しい。RG503だと30FPSを切ったりもするので、RG503よりは上なのだろうがその差は僅かだと感じる。

DreamCastのダイナマイトデカ2は、RP3だとほぼ60FPS張り付きになる。RG503だと50FPS後半。

PS2では、軽いタイトルなら遊べるレベルで動く。

グラディウスVはほぼ60FPSで動かせていたし、ガンダム 連邦vsジオンDXは50FPS後半で動いておりそこそこ遊べる状態だった。

一方で、地球防衛軍2は30FPSを切る事も多くゲームにならなかった。

ほぼ同じ価格帯のRG503よりは明らかに性能は上だが、大きな差ではないと感じた。ベンチマークスコアでは2倍くらい違うはずだが、そんなに違う?!といった印象。

まあ、動かせるPS2のタイトルがあるって言うのは、人によっては大きなメリットになるかもしれない。

あと、諸事情により僕は試してないが液晶がタッチパネルになっているので、DSのゲームも比較的快適に遊べると思う。

入力遅延:

僕の最大の?!関心事項、入力遅延の有無だが、結果から言うと「有る」

大体、5フレーム程度の遅延があると思われる。

この遅延具合は、Odin Proと同じだ。

やっぱAndroid機の入力遅延は避けれられないのかな~~?

ただ、以前の機体RP2で感じたような大きな遅延は感じず、アクション・シューティングゲームでもそれほど気にせず遊べる感じだった。

因みに、RetroArchを使うならRetroArchの設定で「先行実行」というのをONにしておけば入力遅延を少なくできる。

この設定をして再度「刹那の見斬り」を試してみた結果

こうなったw

これならほぼ気にしないで良い遅延と言って良いのではないだろうか?!

先行実行を設定するとゲームがバグる事もあるようだが、今のところ僕はおかしな挙動になったことは無い。

日本語化:

僕はあまり気にならないのだが、RP3は日本語設定ができない。

MoreLocale 2を導入することである程度は日本語化可能なようだが、僕は試していない・・・

アップデートで日本語可能に:

アップデートでV1.0.0.50にするとシステム言語に日本語が選べるようになった。

Setting→System→Advance→Updater

から、Check updateを選んでバージョンアップしよう。

まとめ:

ビルドクオリティ・操作性・エミュ性能とどれも平均点以上といった印象。20,000円の機体と考えると、優秀な機体と言って良いと思う。

RG503とOdin Proを持っている僕としては、実は微妙な機体だったりもするw

RG503の方が性能は低いが、画面が若干大きく入力遅延も少ないので、PS1以下のゲームをするならRG503を。

RG503で性能が足りてないタイトルなら、画面サイズが大きく、握りも良いOdin Proを使いそう。Odin ProならRP3では動作が重いタイトルも快適に動かせるし。

ただ、RP3はコンパクトでデザインも良いので持ち歩きには良いかもしれない。

なので、RP3は持ち歩き用の機体にしようかなと思っている。

【雑記】Retroid Pocket 3 の気になる点

8月5日に突如Pre-Orderが開始されたRetroid Pocket 3。思わずポチってしまったわけだが、ポチった後に気になる事がチラホラと・・・事前に調べてない僕が悪いんですが。

ということで今回は、Retroid Pocket 3の気になる点を記事にしてみた。

スペック:

以下公式サイトのスペック表。

簡単に言うと、Retroid Pocket 2+ (以降RP2+)と同じSoC(T310)に、RAMを3GBにし、画面サイズを4.7インチ(16:9)にして、Android11を搭載しましたって感じ。

公式サイトによると、Android11を搭載する事でAndroid9を搭載しているRP2+より20~30%のパフォーマンスアップだとか。

20~30%のパフォーマンスアップなんて本当かね?ちょっと怪しいw

SoCのベンチマークスコアを他機種と比較してみると、以下の通り。

機種 CPU Antutu9スコア
Snapdragon 8 Gen 1 約100万

Snapdragon 888 約80万
Snapdragon 870 約70万
GPD XP Plus Dimensity 1200 約65万
Odin Pro Snapdragon 845 約40万
Powkiddy X18s T618 約20万

Retroid Pocket 3

Retroid Pocket 2 +

T310 約14万
RG552 RK3399 約7万?

今となっては、かなりロースペックな機体になっている。

とはいえ、DreamCastもそこそこ動き、PSPも重いタイトルを除いて良く動くようだ。Saturnもタイトルによっては動くものもあるらしいし、GameCubeも数は少ないようだが、設定をいじれば動かせるタイトルもあるらしい。

価格は、3GBを搭載したバージョンが$129(約17,000円)、2GBバージョンが$119(約16,000円)。

新型なのでRP2+より高性能なSoCを積んでいて欲しかったという気持ちもあるが、この価格ならまあ妥当かなという気もする。

個人的には、Odin Proを持っているのでポチらなくって良かったのでは?!と、ポチった後に思ってしまった。

デザイン:

Switch Liteそっくりなデザインは◎。カラーバリエーションも多く、見た目にも楽しい。ただ、このぱっと見に騙されてはいけない。(見た目重視派なら別w)

 

僕はRP2を持っているのだが、RP2はビルドクオリティが良い機体だったので、RP3についても見た目通りのビルドクオリティを期待したいところ。

相変わらず、ABXYボタンは豆粒みたいな大きさなのが気になるが、十字キーの位置やR2L2ボタンの配列などは好みだ。

ただ、問題になりそうなのがStart/Selectボタンの位置。

機体の上側って、こんなところにStart/Selectボタン付ける?!

Start/Selectボタンを頻繁に使うゲームだと、操作性は最悪だろう。

まあ、この機体が安定して動くタイトルだとボタンが余りそうだから、R2L2あたりにStart/Selectボタンを割り当て直しても良さそうではあるが・・・

このボタン配置は、かなりのマイナス点だと思う。普通にD-PadやABXYボタンの近くにStart/Selectボタンを配置すればいいのに、何故ここ?って感じ。

後、Homeボタンの位置も微妙。ゲーム中に間違って押してしまいそうな位置だ。それと、出来れば戻るボタンも欲しかった。

ボタン配置を見ていると、よく考えて作ったんかな?と疑問を持ちたくなってしまう。

この辺は実際使ってみて操作性の検証をしてみようと思っている。

画面サイズと画面比:

RP2+の3.5インチから4.7インチに大型化した!と喜んでは見たものの、よく見ると画面比は16:9に変更されている。

4:3のゲームを、オリジナルの画面比で表示させると3.5インチ(4:3)の時と表示エリア変わらない気がする・・・・下手すると小さくなる??

GBAやPSPのゲームではメリットはありそうだが、性能的にはPSPのゲームはギリギリ動くくらいと思われるのでちょっと微妙。GBA専用になっちゃうか?w

因みに、3.5インチ・4:3液晶と5インチ・16:9液晶で4:3のゲームを表示させたときの表示エリア比較は以下

左:3.5インチ・4:3、右:5インチ・16:9

RP3は4.7インチなので、表示領域はこれより小さくなるはず。

追記:

4.7インチの16:9と3.5インチの4:3の比較は以下。4:3のゲームなら、4.7インチの16:9の方が、ちょっとだけ大きく表示されるね。

Android11:

搭載されているOSはAndroid11らしいが、Android11って外部ストレージへのアクセスが、しにくくなったバージョンじゃなかったけ?

エミュレーターによっては改善されているものもあるが、未だ外部ストレージに直接アクセスできないエミュレーターも残っていたような・・・・DrasticとかRetroarch とか・・・・

ROMは外部ストレージにまとめて入れておきたい派なので、これが出来ないとちょっと面倒かもしれない。

これも入手後に検証が必要そうだ。

入力遅延:

個人的に最大の関心事項は、入力遅延の有無。RP2は、一般的には評価の高い機体だったが、個人的には全く使わない機体になっていた。

全く使わなかった理由は、入力遅延。僕が触ったことのあるエミュ機の中で、ダントツで入力遅延が大きく、ゲームによってはやってられないくらいの遅延があった。

同じAndroidを搭載している、Odin Proもわりと入力遅延が大きい。Odin Proは入力遅延さえなければ完璧なんだがと思える機体だけに、入力遅延が大きいのは非常に残念だ。

僕の経験上、Androidだからと言って、必ずしも入力遅延があるというわけでないようなのでRP3ではどうなるのか?気になるポイントだ。

入力遅延が少なければ、そこそこ遊べる端末になると思うし、RP2の様に入力遅延が酷ければ入手後即お蔵入りの可能性もある・・・

 

とまあ、ちょっとネガティブ寄りな内容になってしまったけど、コストパフォーマンスを考えれば結果良い機体という可能性もあると思って期待はしている。

 

出荷が8月20日から開始との事だが、何となく、なんだかんだ言って9月以降にやっと出荷開始されるんじゃない?と邪推してしまったりしている。

まあ、気長に待ちますよw

RG300X レビュー

 

今回はRG300Xのレビュー。

RG300Xは、1年くらい前に評判になっていた携帯中華エミュ機。ゲームボーイミクロそくっりなデザインが特徴の機体だ。

ずっと気になっていた機体で、今回、Anbernic社よりサンプル品を送ってもらい、実機を触る機会を得ること出来た。ラッキーw

スペック概要:

主なスペックは以下の通り。

  • CPU:JZ4770 1GHz
  • RAM:512MB
  • 画面:3インチ
  • 解像度:640 × 480
  • OS:OpenDingux
  • 重さ:152g

少し前の機体という事もあり、スペックは高くない。Anbernic社のエミュ機としては、3世代位前のRG350と同等性能。

エミュ性能としては、8~16ビットコンシューマーゲーム機が遊べる位の性能。PS1のゲームだと、タイトルによっては遊べるといった感じだ。

画面比は、見た目から3:2かと思いきや、4:3となっている。

デザイン・ビルドクオリティ:

この機体の特徴と言えば、ゲームボーイミクロそくっりなデザインだろう。

比べてみたのが以下の画像。

ゲームボーイミクロの液晶は2インチ、RG300Xは3ンチなのでサイズ感は大きく異なるが、デザインは上手くコピーされている。ゲームボーイミクロをそのまま大きくしましたって感じ。

筐体に使われている素材の違いはあるが、質感はゲームボーイミクロに負けてないと思う。

本体を持って振ると、カチャカチャとボタン類が動いている音がし、ちょっと安っぽく感じてしまう点は残念ではあるが、それ以外で不満点は無い。各パーツの精度も良く、全体的な質感は高い。

所有欲を満たしてくれるデザイン・ビルドクオリティを持った機体だと思う。

操作性:

十字キーは、Anbernicのいつものやつって感じだ。大きさが22mmでゲームボーイミクロの17mmと比べれば、かなり操作しやすい大きさだ。

試しにPS1のストリートファイターZero3で、十字キーの操作性チェックをしたが、80点という感じだ。慣れれば、昇竜コマンドもほぼ問題無さそう。

Anbernicの他の機体の十字キーと操作性を比べると、

RG503>RG300X>RG280V の順となる。

キーの大きさや仕組みは同じなので、単純に機体の大きさと位置で操作性が異なるだけだと思う。

あと、ちょっと気になったのが、ABXYボタンの配置。

上:RG280V、中:RG300X、下:ゲームボーイミクロ

最近のコントローラーでは、ABXYボタンは十字キーと同じように上下左右に並んでいるのが一般的だが、RG300Xでは少し斜めに傾いた配置になっている。

2つボタンのゲームボーイミクロと比べると、ABボタンの配置角度がそっくりなのがわかる。

僕の場合、ABXYボタンがあるコントローラーでは、Y(左)をBボタンに、B(下)をAボタンに割り当てて遊ぶ方が操作しやすいと感じるのだが、RG300Xでこのキー割り当てをすると若干の違和感があった。なので初期設定通り、BはB、AはAとして使う方が違和感がないと感じた。

わざわざボタンの角度を変えてくるあたりに、ゲームボーイミクロをコピーするという拘りを感じる。

拘りは、箱のデザインからも感じ取れる。デザイン、パクってるよね?!これw

一つ残念だったのが、僕の受け取った機体固有の問題だとは思うが、Yボタンの反応が悪かった事。軽く押すと反応せず、底をつくまで押さないと反応しないボタンになっていた。

速攻で分解して、アルコールで拭いたり、コンタクトスプレーを吹きつけたりしたが、正常にはならなかった。恐らくメンブレンが少し歪んでしまっているのが、原因だと思われるので、馴染んできたらよくなるかもしれない。

Anbernicでは、問い合わせれば交換部品も購入可能らしいので、メンブレン部分だけ交換する手もある。

問い合わせ先のメールアドレスは:cxmyst520@gmail.com

入力遅延:

エミュ機を手にすると、どうしても入力遅延有無を確認しないと気が済まない性格なので、RG300Xでも軽く入力遅延有無の確認をしてみた。

GBAのカービィ夢の泉の刹那の見斬りで確認

入力遅延の有り無しをいうと、有る。RG350系の機体と変わらない印象だ。

大体、4~5フレームの遅延だと思われる。ちょっと古めのSoCだし、ある程度は仕方ないのかもしれない。

ガチでシューティングやアクションを遊ぶならこの機体はお勧めできないが、RG300Xはどちらかというと、コレクション系の機体。デザインを気に入っているかどうかで、購入する機体だと思えば、この程度の入力遅延なら許容範囲と捉えても良いと思う。

気にしなければ、遅延で遊べない!!ってほどではない。

FW・CFW:

RG300Xは1年以上前の機体という事もあり、既にCFWも存在する。

以下2つがメジャーなものだと思う。

Adam imageは、統合インターフェースが用意されているようなCFW。

ROGUEはStockFWをカスタマイズしたようなCFWだ。

StockFWに不満があるなら、CFWを導入してみても良いとは思うが、個人的にはOpenDinguxの場合、StockFWのままでもそれほど不満を感じない。

実際、同様にOpenDinguxを搭載していた、RG350Mを愛用していた時は、StockFWのまま個別のエミュだけを最新化して使っていた。

RG300Xについても、暫くはStockFWのまま運用するつもり。

まとめ:

今時の携帯エミュ機としては、低めの性能ではあるが、コレクションアイテムとしては良い機体だと思う。立ち位置的には、Miyoo mini的なアイテムだろう。

デザインの再現性も良く、ビルドクオリティも高い。操作性も悪くない。

8~16ビットのコンシューマーゲーム機をメインに遊ぶなら、これだけでも良いかもしれない。

個人的には、ファミコンカラーってのが一番お気に入りのポイントだったりする。レトロゲーム好きなら手に取るとちょっとテンション上がる機体ではある。

RG300Xは、現在Anbernicの公式サイトで¥9,119で販売されている。円安の影響もあって安い!ってわけではないけど、この性能とクオリティならお買い得かもしれない。

2022年上期 My Best 携帯エミュ機

今回は僕が2022年上期に購入した携帯エミュ機を中心に、今Bestだと思う機体についての感想を書いていこうと思う。

RG503:

LinuxベースのOSを搭載した、所謂中華携帯エミュ機では、RG503が今一番のお気に入りになっている。

お気に入りのポイントは

  • 5インチ、16:9の大画面
  • 操作性の良さ
  • レトロゲームとしては十分な性能

個人的には、15,000円前後(今は円安でもう少し高いが)の価格帯の携帯エミュ機は、据置機ならPS1位まで、携帯機ならGBAまでが快適に遊べれば良いと思っている。

それなら、一世代前のRK3326機でも良いじゃんとなるかもしれないが、同じ価格帯のRK3326搭載のRGB10 Max2と比較すると、PS1のゲームだと解像度を上げても快適に動作するなど、RGB10 Max2よりRG503の方が快適に遊べる事が多い。

また、RG503はSaturnやDCのゲームも遊べるタイトルがある事ので便利。

PSPでも、RGB10 Max2よりRG503の方が快適に遊べるタイトルが多い。

Saturn、DS、PSPあたりは快適に動かないタイトルもあるので、動けばラッキー程度なのだが、同じ価格帯なのであれば、スペックに余裕のあるRG503の方がお勧めだ。

RG503は、The中華エミュ機なので、

  • CFW導入必須
  • ボタン類のバリの手入れが必要 など

手間をかけてあげないと、快適にはならないという、中華エミュ機特有の難点もあるが、その辺は「中華エミュ機だし折込済み」と考えれば、楽しめる機体だと思う。

RG353Pなる機体もあるが、基本同等性能のRG503を持っているので、画面の小さいRG353Pを追加購入しようとならなかった。

Odin Pro:

Androidベースの機体ではOdin Proが、よくできていると感じる。

Androidベースなら、スマホで良いじゃん説が出てきてしまうのだが、コントローラー一体型のフォームファクターに魅力を感じるのも事実。物は試しとOdin Proを購入してみたのだが、これが良くできた機体だった。

Odin Proの良い点は、

  • 6インチ、16:9の大画面
  • 高いビルドクオリティ
  • 操作性の良さ
  • 高性能

と言ったところだろうか。

RG503より高性能で、かつ、画面サイズが大きいので、Odin ProがあればRG503はいらない子になっちゃうかと思いきや、入力遅延がRG503より大きいという欠点がある。

ゲーム中、入力遅延が酷くて遊びにくいと感じることは無いが、他の携帯エミュ機と比較すると、遅延が大きいことがわかり、気持ちよく遊べない事がある。

一方で、RG503ではちょっと動作が重い、Saturn、DCやPSPのタイトルが快適に動くので、これらのゲームを遊びたい時には、Odin Proを使う事が多い。

ただ、どちらかというと携帯エミュ機としてよりも、Androidゲーム機として使う事の方が多い気もする。

搭載されているボタンマッピング機能も使いやすく、ここも評価できるポイントだと思う。

Razer Kishi V2:

Androidベースならスマホで良いじゃん説を立証してくれたのが、Razer Kishi V2だ。

Razer Kishi V2はコントローラーなので、これ単体では携帯エミュ機にはならないがRazer Kishi V2にスマホを付ければ立派な携帯エミュ機になる。

Razer Kishi V2の良い点は、

  • 抜群の操作性
  • 取り回しの良さ(薄型ケースなら装着したままでOK)
  • 取り付け後の一体感(携帯ゲーム機に見えちゃう)

性能は使うスマホによって変わるので、一概にどこまで遊べるかは言えないが、中古のスマホを格安で買っても、Odin Proの価格を出せば、Odin ProのSD845より高性能なスマホが入手できる気がする。

普段からAndroidスマホを使っていて、2年に1回くらい買い替えをしている人なら手持ちのスマホで十分だろう。

僕の場合、3年前に購入したGalaxy Note 10 Plus(SD855)に装着しているので、Odin Proよりちょっとだけ高性能な携帯エミュ機として使う事が出来ている。

Odin Proの様に入力遅延もないし、今回紹介する中では抜群に操作性が良い。

携帯エミュ機の操作性の悪さには常々不満を感じていたが、Razer Kishi V2でその不満が完全に解消された感覚だ。

難点としては価格が高い事。15,000円程度するのでコントローラー単体の価格でRK3326機が買えてしまうという・・・でも、その分の価値はあると思う。

Razer Kishi V2入手前にGameSirX3を入手したが、GameSirX3は殆ど使わないまま蔵入りしてしまったw

Odin ProについてもRazer Kishi V2入手後は、使う機会が激減してしまった。

Razer Kishi V2+スマホが今の僕の一番のお気に入りまであるw

ONEXPLAYER mini:

今年後半は、続々と新型機のリリースが予定されているゲーミングUMPC。僕が今年の年明け一発目に購入したガジェットが、ONEXPLAYER miniだった。

ONEXPLAYER miniが、ゲーミングUMPCのBest機とは思っていないが、現状これ以上求めても仕方ないという考えがあり、今はONEXPLAYER miniで十分だと思っている。ONEXPLAYER miniの良い点を挙げると、

  • 7インチ 1920 x 1200 の高繊細の大画面
  • 携帯エミュ機としては、超高性能
  • そこそこの操作性

こんなところだろうか。

携帯エミュ機として考えれば、PS2以上も動かせるので、これ一つで事足りる。

ただ、現状使用頻度は低い。これにはいくつかの問題点があるからだと思う。

僕の思う問題点は

  • 重い
  • バッテリーの持ちが悪い
  • UIの操作性が悪い

という点だ。

589gという重量は、持ち手の支え(机等)がないと長時間のプレイには辛い重さだ。さらにバッテリーは、平均2時間程度しか持たない。負荷の高いゲームを動かせば、バッテリーの持ちが悪くなるのは仕方ない事とはいえ、2時間程度というはちょっと短かすぎる。

OSがWindowsなので、タッチ操作できるとはいえ、ゲームパッドだけでは操作系が明らかに不足しており、キーボード・マウスがないとUIの操作性がかなり悪いというのも使用頻度を下げている要因だ。

この辺は、ONEXPLAYER mini以外のゲーミングUMPCも同じだろうし、今後リリースされるゲーミングUMPC同じだろう。

現状ゲーミングUMPCは、良い点も悪い点も似たり寄ったりだと思っているので、ONEXPLAYER miniを持っている僕としては、追加で別の物を購入しようという気にはならない。

そもそも、ゲーミングUMPCは高い(10万円前後)ので、何個も買えないし・・・

さらに、ゲーミングUMPCには、もう一つ共通の問題があると思っている。

それは「性能不足」

携帯エミュ機としては、高性能と言って良いのだが、ゲーミングUMPCと考えると性能が足りていない。

PCゲームが携帯機で動かせることにロマンを感じて、ゲーミングUMPCを手にしたわけだが、期待ほどではなかったというのが僕の感想だ。

AAAタイトルのPCゲームは快適には動かない、もしくは、妥協(低画質設定で30FPS前後で我慢など)しないと遊べない。結果PCゲームをするには、性能不足だと感じてしまうのだ。

この辺は今後リリースが予定されている、多くのゲーミングUMPCにも当てはまる問題だと思う。

個別のGPUが搭載されたゲーミングUMPC、もしくは、それと同じ程度の性能のSOCが搭載されたゲーミングUMPCが出てくるまでは待ちかな~と思っている。

AMDの68000Uが搭載されたゲーミングUMPCがでれば状況がかわるかな?とちょっと期待していたりもするw

Miyoo mini:

Miyoo mini は、評価の軸が他の携帯エミュ機とは異なる。

Miyoo miniの良い点は、

  • 小さくてかわいい

これに尽きる。

コレクションアイテムの様な立ち位置かなと思いつつも、PS1位までのゲームならよく動くし、小さい画面ながら画質も良い。操作性も悪くない。

カバンに入れていても、邪魔にならない大きさなので、ふとした時にちょっと遊ぶ程度には良い機体だと思う。価格も他の機体と比べて安いので、変わった機体が欲しいならMiyoo miniはアリだと思う。

僕はファミコンとかのJRPGを遊ぶのに使ったりしている。

まとめ:

上記で紹介した機体の他にも、PSPのタイトルを遊ぶときはVITAを使ったり、DSのタイトルを遊ぶときはSurface Duoを使う事もあったりはするが、現状上記で紹介した機体が僕のメイン機になっている。

2022年前半に買った機体は、満足度が高いものが多く、暫くは追加の機体を買わないで良いんじゃないかと思い始めており、良いのか悪いのかわからないけど、携帯エミュ機に対する物欲の溜飲が下がっているのを感じる。

2022年後半にどんな機体が出るのか、気になりつつも、暫くは「新ガジェットを集める」ことは控えて、「ゲームを遊ぶ」方にシフトするかもしれない。

AYN Odin Pro レビュー

今回は、Odin Proのレビューとなる。

ただ、Odin Proは半年くらい前にリリースされた機体で、ネット上には既に数多くのレビューがある。なので、この記事では、僕が気になった点に絞って記事にしていこうと思う。って、いつも通りか?!w

スペック概要:

簡単にOdin Proのスペックをおさらいすると以下の通り。

  • CPU : Snapdragon 845
  • GPU : Adreno 630
  • RAM : 8GB
  • 画面 : 5.98インチ IPS液晶/解像度 1920 x 1080
  • OS  : Android10

Snapdragon 845は、2018年にリリースされたCPUで、Antutu9のスコアが35万~40万位。今となっては、ミドルクラス以下の性能となる。

他のAndroid機とAntutu9のスコアを比較すると、ざっと以下の通り。

機種 CPU Antutu9スコア
Snapdragon 8 Gen 1 約100万

(Galaxy Z Fold 3)

Snapdragon 888 約80万
Snapdragon 870 約70万
GPD XP Plus Dimensity 1200 約65万
(Galaxy Note 10 +) Snapdragon 855 約55万
Odin Pro Snapdragon 845 約40万
Powkiddy X18s T618 約20万
Retroid Pocket 2 + T310 約14万
RG552 RK3399 約7万?

()は僕の持っている機体を参考として記載

僕の知る限りOdin Proは現時点で、Android搭載のゲームパッド一体型携帯機としてはトップクラスの性能。

ただ、今注文しても出荷は8月になるようで、8月にはより高性能な、GPD XP Plusが出荷開始されるそうなので、今から買うのが良いのかは微妙なところ。

Odin Proは約3.8万円~。GPD XP Plusはクラファンで4.5万円~なので価格差と性能差を考えると、バランスが取れているのかもしれない。

エミュ性能:

エミュを使って、レトロゲームを遊ぶには十分な性能だ。

PS2はどうか?ゲームによるが結構動く。これは、AetherSX2の最適化が進んだ恩恵もあるのだと思われる。

AetherSX2が出始めの頃、SD855を積んだGalaxy note 10 Plusで、地球防衛軍2を試した時は、ちょっと重いと感じたが、今回Odin Pro+AetherSX2で試したところ、普通に60FPS出ていた。

ビルドクオリティ:

今まで触ってきたエミュ機では、一番クオリティが高いと感じる。他の中華エミュ機とはクオリティのレベルが異なる。

僕の持っている携帯機で言うと、PS Vitaに近いクオリティではないだろうか?言い過ぎか?w

各パーツの精度が高く、手に取るのが気持ちのいい機体だと感じた。

左:Odin Pro、右:RG503

写真では伝わらないかもしれないが、ABXYボタンのパーツをRG503と比較すると、Odinの方がパーツ精度も質感も、圧倒的に上だと思える。

手に持って気持ち良い機体ってのは、所有欲を満たしてくれるし、つい手に取って遊びたくなる。

携帯エミュ機として考えると$287(約3.8万円)は高額だが、その分のビルドクオリティはあると思う。

操作性:

Odin Proは、十字キーが小さい。十字キーの大きさは、19.5㎜で、PS Vitaとほぼ同じだ。

ちなみに、RG503の十字キーの大きさは、22㎜なのでだいぶ大きい。PS4のコントローラー(DS4)は、25.5㎜。8BitDoのPro2は、24㎜なので、Odin Proの十字キーは、かなり小さい方だ。

左:PS Vitaとの比較、右:RG503との比較

さらに、十字キーの位置は、アナログスティックの下側になっている。

僕の場合、十字キーをメインに使うゲームで遊ぶ事が多いのだが、実際にOdin Proを触る前は、十字キーの操作性は、ある程度妥協せざるを得ないと予想していた。

しかし、予想に反して十字キーの操作性は凄く良い。

押し心地は、カチカチとクリック感のある押し心地で僕の好み。レスポンスが良いというのだろうか、大きさの割に十字キーをちゃんと押せている感じがして、心地よい。

筐体の大きさも手伝ってか、下側についている十字キーも自然に使える感じだ。

いつも通り、ストリートファイターZero3で十字キーの操作性を確認してみたが、コマンド入力ミスは、極めて少なかった。入力ミスのほとんどは、僕が下手なだけ・・・VITAにグリップを付けた時並みの操作性の良さだった。

ABXYボタンはどうか?

カチカチした感じはあるが、ストロークが深いと感じる。VitaやDS4などと比べても体感で2倍くらいストロークが深いと感じる。ボタンを押したときのストロークの深さは、RG503に近い。

ボタンサイズも小さめ。Odin Proは、直径7.7㎜。Vitaは6.7㎜。RG503は8㎜。DS4だと10.3㎜だ。

筐体サイズを考えると、もう少し大きくても良かったのでは?と思ってしまう。

実際、ボタンが小さく、ストロークが深く、ボタン同士の間隔も広いので、Bボタンを押しながらのAボタン同時押しとかは、やや、やりにくいと感じた。RG503の様に引っ掛かるようなことは無い。

また、地味に良いのが、背面ボタンの存在。

Apexモバイルで、ボタンマッピング機能を使って背面ボタンにしゃがむ・ジャンプを割り当てて試した見たところ、屈伸やジャンプしながらのAimも出来るようになった。

携帯ゲーム機で、背面ボタンがある機体は少ないが、Odin Pro位の性能がある機体なら、AndroidのFPSゲームも遊べるので、背面ボタンがある事は、評価出来るポイントだろう。

ボタンマッピング機能:

初めから実装されているボタンマッピング機能は、使いやすいと思った。

直観的に設定できるし、アナログスティックの設定があらかじめ複数用意されていて、ゲームや操作系統に合わせて、最適なものを選ぶことで快適にプレイできる。

わかりやすい設定ながら、細かい調整もちゃんと効く。

エミュでレトロゲームを遊ぶ場合は、不要な機能だけど、コントローラーに対応していないAndroidネイティブのゲームを遊ぶのには、有益な機能だと感じた。

Androidネイティブのゲーム:

Android機なので、最近のAndroidネイティブのゲームもちゃんと遊べるのか、いくつか試してみた。

Apexモバイル

普通に遊べる。FPSは50FPS前後だが、カクつく様子もなく、問題なく遊べる。

PC版ほどガチでプレイしないと思うし、カジュアルに遊ぶだけなら十分だろう。

しかし、コントローラーはそのままでは反応しない。これは、OdinというよりApexモバイルの対応の問題だろう。

ちょっと工夫すると、Odin Proのコントローラーで遊ぶ事が出来る

なので、コントローラーを使うには、前述のボタンマッピング機能を使って設定をしてあげる必要がある。ボタンマッピングの設定は、若干面倒ではあるが、設定さえしてしまえば、その後はコントローラーで比較的快適に遊ぶ事が出来た。

www.ea.com

ベアナックルⅣ:

こちらも快適に遊べた。コントローラーは特に設定をしないでも普通に使えた。

play.google.com

ディアブロ イモータル:

これも行ける。コントローラーも普通に使えた。

play.google.com

 

Android機としてそこそこの性能があるので、コントローラー付きのAndroidゲーム機としても活用できる端末だ。

エミュ機としての初期設定:

エミュ機として使うには、自分で初期設定を行う必要がある。初期設定と言っても、Android機なので普通にアプリを入れて行けば良いだけだ。

僕がやったのは、以前Galaxy Z Fold 3に行ったのと基本同じ。

まとまった情報が欲しければ、この辺この辺が役に立つと思う。

Yaba Sanshiro2:

Yaba Sanshiro2については、AYN Odin Pro向けにSetup guideが公開されているので、以下を参照。

www.uoyabause.org

LaunchBox&AetherSX2:

LaunchBoxはAetherSX2に対応しておらず、LaunchBoxからAetherSX2を起動させるには、ちょっと工夫が必要。以下を参照。

lou-gun.hatenablog.com

入力遅延:

さて、僕が新しい機体を入手するたびに気にしている入力遅延。Odin Proの問題は、ここだ。

いつものように、GBAの星のカービィのミニゲーム・刹那の見斬りで、遅延具合を確認してみた。

Odin Pro

結果は、平均16フレーム。どんなに頑張っても15フレームが限界だった。

これは、実機と比べると5~6フレーム、つまり、0.1秒ほど遅れていることになる。結構な遅延だ。

比較としてほかのエミュ機でも試してみた。

RG503だと、平均12フレーム。ちょっと集中すれば、11フレームも出せる。

RG503

RG503は、JELOSに変えてから入力遅延が減った気がする。11~12フレームって、実機と1~2フレーム程度しか差が無い。もはや遅延は、最小レベルと言って良い。ある意味すげえw

Galaxy Note 10 Plus+GameSirX3だと、平均13フレーム。12フレームもちょいちょい出る。

Galaxy Note 10 Plus + GameSirX3

Galaxy Note 10 Plus+GameSirX2だと、13~14フレームとなるので、GameSir X3だと遅延が少し減っていることになる。

GameSir X3も進化してたのねw

初めは、Android OS自体が入力遅延を起こしているのではないかと思ったが、Galaxy Note 10 Plus+GameSirX3では、2~3フレームの遅延しかないので、Linuxの方が遅延は少ないのかもしれないが、OSの問題だけではない気もする。

同じスマホを使っても、GameSirX2とGameSirX3とで遅延の差が出ることから、コントローラーの電子的な制御の違いもあるのかもしれない。

後は、ボタンのストロークの深さも、関係しているのかもしれない。

Odinのボタンは部品精度は高いが、GameSirX3と比べるとストロークが深いので、その分ボタンを押してから反応するまでに、時間がかかっている可能性もある。

 

ビルドクオリティ・操作性・CPU性能と好印象で、かつ、画面サイズの大きいOdin Proは、僕的には携帯エミュ機のゴールになりうると思える機体だっただけに、入力遅延が大きいというのは残念な結果だ。

ただ、6フレーム(0.1秒)という体感できるほどの遅延があるはずなのだが、実際にゲームをしていると、何故かそれほど遅延していると感じない事が多い。

これはどういうことなんだろう?ゲーム自体が安定して動いているから??良くわからない・・・

結論として入力遅延はあるが、あまり気にしなければ、シューティングやアクションゲームも遅延して遊べない~と感じることは無い。まあ、妥協できるレベルだ。

LinuxとのDual bootに期待:

Odin Proは、Dual bootをサポートしている様で、現時点で既にWindowsとAndroidとのDual bootが可能になっているらしい。

詳細は以下のサイトを参照。

github.com

また、公式からLinux Kernelも公開されており、今後BatceraやEmuElecの様な、LinuxベースのCFWがリリースされ、AndroidとLinuxのDual bootに対応する可能性があると思われる。

以下は公式が公開している、Linux KernelとStock Firmware(Android 10)のリンクとなる。

 

LinuxベースのCFWがリリースされれば、上記の入力遅延問題が解決されるのではないかと、個人的には期待をしている。

まとめ:

最新のAndroidスマホと比較すると性能は低いが、携帯エミュ機としては十分な性能だし、Androidネイティブのゲームもそこそこ動くので、コントローラー一体型の機体としては十分な「アリ」な機体と言って良いだろう。

画面サイズが、16:9の6インチと携帯機としては大画面なのも良い。

後は、このフォームファクターに$287(約3.8万円)分の価値を見出せるかどうかだ。

スマホ+ゲームパッドで良いと思っている人には、お勧めできないかも。

$287と言われると、まあそうかなって思うけど、3.8万円って言われると急に高く感じるね・・・・円安が悪いんだ~~!

RG503 の CFW 近況まとめ

RG503用のCFWの開発が進んでいる様で、動きが出てきているので現時点(2022/6/2)で、僕が把握している状況を簡単にまとめてみよう。

安定版がリリースされてるCFWは無いので、試す場合は、不具合が発生する可能性があることを理解しておいた方が良い。また、Wiki・注意事項等をちゃんと読んでから試すことをお勧めする。

TheRA:

一般公開が一番が早かったのが、TheRA

5/24にRC1.5がリリースされ、今はRC1.7.1までリリースされている。

RCという事なので、まだテスト版の様な状態なのだろう。

RC1.5時点では、TF2のSDカードは作り直せとか、Bluetoothはまだ機能してないなど細かな修正が残っている状態のようだ。

その後のリリースで、何がどう修正されたのかは不明。

TheRAは、今後継続的な更新があるのかどうかも良くわからないという事もあり、僕は試していない。

JELOS:

JELOSは、5月中旬頃からDiscord上でテスト用として公開されていたが、5月末頃に開発者が

「うまくいかんし、ツマランからもう辞める」

と、宣言をして一旦は開発中断となったが、(確か)その翌日には、開発が再開されるという、ちょっとバタバタしている時期があった。

結局、5/31に開発版がGithub上でリリースされた。

ちなみに、CFWは64bitに対応しているようだが、StockFWは32bitらしい。

その差が、具体的にどれくらいエミュレーション性能に差を生むのかよくわからんけど、体感的にはかなり良くなっている印象。

PSPのちょっと重かったゲームが、フルスピードで動いたり、DCのゲームも遊べるレベルで動くものが増えている気がする。

個人的には、Saturnがちゃんと動くようになり、遊べるレベルで動くゲームがチラホラあるのがうれしいところだ。

頻繁に更新がかかっているので、安定版リリースも近いかもしれない。

ArkOS:

ArkOS は、5/30にTEST 1.0というのがDiscord上で公開され、6/2時点では、Bluetoothに対応したTEST 2.0がリリースされたようだ。

WikiのDownload Linksセクションに、RG503のTestイメージのダウンロードリンクがある。FAQも用意されている。

僕は、TEST 1.0を試してみたのだが、試している時に突然電源が切れ、RG503自体が起動しなくなるという事態が発生して、大騒ぎしてしまった・・・・

原因は不明だけど、PSPで解像度x4に変更した後に起きた事態なので、過負荷による熱暴走ではないかと推測している。

一瞬、文鎮化か?と思ったが、バッテリーを外して少しおいて置いたら起動できるようになった。CFWの問題ではなく、僕の使い方の問題だと思っている。

性能的には、JELOS同様、StockFWより向上していると感じた。動かす機種やゲームによって、動作の差は出るかもしれないが、僕が試したゲームではJELOSとの差はあまり感じなかった。

個人的に、ArkOSは、本命CFWの一つなので正式リリースが待ち遠しい。

AmberELEC:

現時点で、AmberELECは音沙汰無し。

JELOSの開発者によれば、TheRA、ArkOSとは情報交換しているが、AmberELECは良くわからん。多分開発していると思うとの事。

4月頃に、Discord上で、Kernel sourceがリリースされてから6カ月くらいは必要、という発言があったので、これが本当ならまだまだ時間がかかりそうだ。

僕は、RG351Vで351ELECを好んで使っていたので、AmberELECがリリースされたらこちらをメインに使いたいと思っている。

 

購入先リンク:

ANBERNIC RG503 ポータブルゲーム機 RK3566jp.anbernic.com

RG503 レビュー

今回はRG503のレビューを書いていこうと思う。初期設定については、前回の記事参照。

発売前のレビューとか見ていると、酷評されてたりするけど、実際手にした感じは、いう程悪くないという印象だ。

スペック概要:

まずは、スペックの確認。

  • CPU:RockChip RK3566,Cortex-A55 4x,2.0 GHz, Quad Core
  • GPU: Mali-G52 2EE,850 MHz
  • RAM: 1 GB DDR4
  • スクリーン: 4.95インチ 960x544 OLED
  • ストレージ: デュアル MicroSD
  • バッテリー: 3500 mAh
  • 重さ:244g
  • 通信:2.4/5G WIFI Bluetooth 4.2
  • スピーカー:ステレオスピーカー

RG351系とは異なるCPU、RK3566が搭載されている。先にリリースされたRG552よりは性能が劣るらしいので、RG351とRG552の中間程度の性能となる。

液晶はOLEDという事で、コントラストがはっきりした表示が期待できる。画面比は16:9。

WIFI/Bluethoothに対応しているが、技適は取得してない模様。技適ちゃんと取ってほしいなぁ~。

付属品:

付属品は、説明書(英語・中国語)、液晶保護ガラスと液晶クリーナー、USB(A-C)ケーブル。保護フィルム付きはうれしい。

大きさ:

5インチ、16:9の液晶という事で、僕の所有する他の5インチ、16:9の機体と比較してみた。

上:RGB10MAX2、中:RG503、下:PS VITA

ほぼ、同等程度のサイズだね。重さの違いは、SDカード・保護フィルム付の実測で

  • RGB10 Max2 232g
  • RG503 244g
  • VITA 229g

となった。

因みに、RGB10 Max専用ケースにピッタリ収まった。専用ケース買おうかと思ってたけど、買わないで良いかなw

RGB10 Maxの専用ケースに収めたところ。ピッタリw

ビルドクオリティ:

Anbernicと言えば、中華エミュ機としては機体の出来が良いという印象がある。RG503はどうか。僕の持っているAnbernic製の機体で比較してみた。

ビルドクオリティの良い順に並べると、

RG351P>RG351V>RG503 という感じ。

RG351Pは一番作りが良く、中華エミュ機とは思えない位「製品」と言えるレベルの出来だと感じる。

RG351VはRG351Pと比べると、本体に多少の隙間があり、ちょっとだけクオリティが落ちる印象がある。

RG503はと言うと、全面と背面のつなぎ部分に少し隙間があり、かつ、バリがある。手に持った時にちょっと引っ掛かる感じがする。

つなぎ目部分。隙間があるのと、バリがあって手に引っ掛かる感じがする。

他のレビュワーにも指摘されているが、液晶部分にも隙間がある。

液晶と本体の間に多少隙間がある

液晶部分の隙間は、付属の保護フィルムを張ってしまえば見えなくなるので、まあ良いかと言った程度ではある。

また、プラスチックの質感も安っぽい。材質が違うのか、薄いのか、一昔前の食玩感があると思ってしまった。

とはいえ、中華エミュ機と考えると悪くない。PowkiddyのRGB10 Max1/2と同等か、ちょっと良いくらいのクオリティだと感じた。

操作性:

Anbernic製品は、操作キーの操作性も比較的良いという印象だ。これも他のAnbernic製品と比較すると

RG351V=>RG351P>>>RG503 といった印象。

正直、RG503の十字キーはダメダメレベルだ。

大きさや形は、RG351PやRG351Vと同じなんだが、RG503の十字キーは押し心地が、フニャフニャ。また、十字キー自体に遊びがあり、前後左右に少し、がたつきがある。さらに、僕の機体は下キーを押すと軋むような音がする。

試しに、ストリートファイターZero3をやってみたのだが、昇竜コマンドが全然入らない!RGB10 Max2の十字キーより酷い。十字キーはRG351Vが一番良かったかな~。

僕の感覚だけど、PS4のDualShock4の十字キーの操作性を10としたら、RG351Vが8、RG351Pが8~7、RGB10 Max2が7、RG503は5くらいのイメージだ。7が最低ラインかな~

一方で、筐体が大きくなった為、握りが良いので下側についているアナログスティックも無理なく使える。何なら、アナログスティックを使った方が、昇竜コマンドを入れ易いまであった。

ABXYボタンは、今まで通り可もなく不可もなく。海外レビュワーが指摘していた、ボタンがすれる現象は起きていない。

横並びの配置が気になっていたL2R2ボタンだが、高さが段違いになっているためか、思ったより使いやすいと感じた。

【十字キーについて追記】

十字キーについては、問題ないという話を複数お聞きしたので、おそらく僕の個体が外れ個体なんだと思います。

という事で、分解して十字キーを取り出したところ、プラモデルでいうランナーの取り残しみたいなでっぱりがあり、どうやらこれが引っ掛かって操作性を悪くしてた模様。

十字キー全体のバリをやすりで綺麗に削って滑らかにしたのち、本体に戻したところ、RG351Vと同等程度の操作性に向上した。

しっかりしてくださいよ~。Anbernicさん。こういうところだぞっ!w

画質:

OLEDという事で、すげー綺麗に見えるんじゃない?!と期待したのだが、劇的に違うという程ではなかった。同サイズのRGB10 Max2と比べても、特段綺麗と感じるほどではない。ただ、色味的には黒が締まった感じになり、コントラストがはっきり表現されている印象ではある。

音:

ステレオスピーカーが付いている為か、やたらと大きな音に感じる。

音質の良し悪しは僕にはわからないが、今まで使っていた機種(RG351V/RGB10 Max2)が1スピーカーだったので、すごく良い音になった気がするw

FirmWare:

StockFWは、海外レビュワーのレビューを見る限り、よほどひどい出来なのかと思ったが、まあ取りあえず使っていけるくらいの出来ではある。

気になった点を挙げると

  • 筐体下部のFキーを使わないと、エミュレーターの操作ができないのが不便
  • Emulation Stationのテーマやベゼルテーマが落とせない
  • ROMをたくさん入れると、起動が超遅い(僕の環境では、40秒位)
  • スリープモードから復帰するとフリーズする事がある
  • サターンは起動するけど、なんもできない(Fキーが機能しない)

今んとこはこんな感じかな。使っていたら他にも出るかも。今後アップデートに期待したいし、AmberELECやArcOSの対応にも期待したい。

ただ、Discordを見ていると、ソースが開示されてないのでCFWの開発に着手すらできないとか、開発着手しても6か月程度かかりそう、とか言う書き込みがあるので、CFWのリリースには少し時間がかかるかもしれない。

パフォーマンス:

RG503には、RG351やRGB10 Max2に搭載されているRK3326よりも高性能だと言われている、RK3566が搭載されている。どれくらい性能アップしたのか?実際にゲームを起動して比較してみた。

まず、PSPのグラディウスポータブルでグラディウス3を、RG503とRGB10 Max2で比較した。

RGB10 Max2では、FPSが30前後で、カクカク&音割れで正直ゲームにならない。一方RG503では、FPSが55前後となり、音割れもほぼない。ちょっと重いけど遊べなくもない程度になっていた。

次に、PSPのパロディウスポータブルの実況おしゃべりパロディウス。

RGB10 Max2では、序盤はほぼ60FPSだが、中盤以降オブジェクト数が増えると、一時的に40~50後半に落ちることがある。RG503では、終始60FPS固定状態だった。

ドリームキャストのダイナマイトデカ2も試してみた。

RGB10 Max2だと平均45FPS前後で、スローモーションでプレイしている感じ。

RG503だと、平均55FPS前後でまあまあ遊べる感じだった。

この結果から、RK3326の機体でちょっと重い程度のゲームなら、快適に遊べるが、RK3326でそもそもキツイゲームは、快適に遊べるところまでには至らない。といった感じだろうか。まあ、同等と考えた方が良いかもね。

もう一つ、N64のゼルダの伝説時のオカリナを試したのだが、RGB10 Max2ではオープニング時に57FPS前後出ていたのだが、RG503では48FPS程度だった。RG503の方が遅いという結果に。これはFirmWareやエミュの最適化の問題の気がする。

となると、FirmWareやエミュの最適化が進めば全体的にもう少しパフォーマンスアップが期待できるという事かもしれない。

まとめ:

RG503は買いか?

僕はアリだと思う。PS1位までのゲームが快適に動かせて、かつ、5インチの大きめの画面が良いという人なら、RGB10 Max2かRG503の2択だろう。

公式サイトの価格を見ると、RGB10 Max2が$155(今はセールで$115)、RG503が$150と同価格帯。

RGB10 Max2は、CFWも豊富だし安定して遊ぶには良いと思う。

RG503はちょっとだけ性能上だが、現時点ではCFWが無いので安定性もいまいちだし、エミュの最適化も不十分だと感じる、でも、今後進化する可能性はある。

どちらが良いかは、もはや好みだね。

逆にPSP以上を求めるなら、お勧めしない。同価格帯でPSPをメインに遊ぶ機体を探しているなら、中古VITAを探す方が良い。VITAの方が圧倒的にビルドクオリティも操作性も良いし、PSPのゲームの再現性も高い。

昨今、携帯エミュ機の高性能化・高価格が進んでいるのだが、個人的には性能維持で良いので、クオリティや操作性重視でありつつ、安価な機体が出てほしいと思う。

RG503は十字キーが残念ではあるが、製品コンセプトは僕の好み。おそらく今後はRG503が僕のメイン携帯エミュ機になりそうな気がする。

 

ANBERNIC RG503 ポータブルゲーム機 RK3566jp.anbernic.com

RG503 初期設定

RG503を入手したのでレビューをしようと思ったのだが、レビューをするにもまずは動かさないと、という事で、今回は僕の行った初期設定を記事にする。

僕は、Anbernicの日本公式サイトから購入した為、ROMデータは付属していなかった。その為、ROM用SDカードの新規作成が必要になる。

何はともあれStockFWのアップデート:

既にStockFWのアップデート版が出ている。公式サイトからこいつを落として、システム用SDカードを作り直すところから始める。

公式サイトからFWを落としたら、SDカードにイメージを書き込む。イメージの書き込みは、Etcherrufusなど好きなものを使うとよい。

僕はEtcherを使ったので、落としたファイルを解凍してからEtcherで書き込みを行った。Etcherの使い方は簡単で、イメージファイルとSDカードを指定して実行するだけなので、詳細手順は割愛。

出荷時のファームウェアは、

  • Version 29 2022/4/14/ 09:38

となっているが、新しいファームウェアは、

  • Version 29 2022/4/26/ 08:36

となった。公式サイトによれば、「DCとストリーミング操作を改善」とあるが僕には違いはわからんかった。

因みにLinuxやRetroArchのバージョンはどちらも一緒で、以下のバージョンとなっている。

  • System Linux 4.19.172
  • RetroArch 1.9.13

ROM用SDカードの作成:

システム用SDカードの準備が出来たら、次はROM用SDカードの作成だ。

新規作成したシステム用SDカードをTF1スロットに入れ、空のSDカードをTF2スロットに入れて起動する。

僕はROM用として、SanDiskの256G(新品)を使用した。フォーマットし直しとかもしていないが、ちゃんと認識してくれた。

一度起動したら、

  • Menu>QUIT>SHUTDOWN SYSTEMで電源を落とす。

TF2スロットに入れたSDカードを、PCで確認してみると

ROM用SDカードの中

自動でROM格納用のフォルダー構成が生成された。

後は、各フォルダーにROMを追加していけばいい。対応システムとROM格納場所は以下を参考にすると良い。

wiki.batocera.org

BIOSはどうすれば良いんだ?と思ってROM用SDカードの中を確認したが、それらしいディレクトリが切れらていない。

RetroArchのディレクトリ設定を見ると、BIOSは「/userdata/bios」が指定されている。

つまり、TF1側のシステム用のSDカード内に入っているという事になる。う~ん、気になることはあるが、まあ置いておこう。詳細が気になる場合は、BatoceraのBIOSの説明を見ると良い。

因みにRetroArchでROM PATHは「/userdata/roms」が指定されている。

シンボリックリンクかなんかで、TF2スロットを見るようになってるのかな?シランケド

画面比の変更:

初期設定では、表示がフルスクリーンに設定されているので、画面比4:3のゲームも、16:9の画面いっぱいに引き伸ばして表示されてしまう。違和感があるのでオリジナルの画面比になるように変更する。

スタートボタンを押してMENUを表示させて

  • MAIN MENU>GAME SETTINGS>GAME RATIO で 「CORE PROVIDED」にする。

これで4:3のゲームは4:3で、16:9のゲームは16:9で表示される。

テーマの変更:

僕はES-THEME-CARBONが好きなので、テーマを変更。

  • MAIN MENU>UI SETTINGS>THEME SETで「ES-THEME-CARBON」を選択

さらに、ゲーム選択画面でゲームを一覧表示してほしいので、

  • MAIN MENU>UI SETTINGS>THEME SET>THEME CONFIGURATION>GAMELIST VIEW STYLEで「DETAILED」に変更した。

テーマやベゼルのダウンロードには対応してないのかな?

フロントエンドミュージックをオフ:

起動後ずっと音楽が流れているのがうるさいので、フロントエンドミュージックをオフる。

  • MAIN MENU>SOUND SETTINGS>FRONTEND MUSIC を「OFF」

ついでに、サムネのVIDEOサウンドもうるさいのでオフにした。

  • MAIN MENU>SOUND SETTINGS>ENABLE VIDEO AUDIO も「OFF」

ネットワーク設定:

ネットワーク設定についてはちょっと微妙だ。というのもRG503って技適マークないよね?!厳密には、ネットワーク使ったらNGのはず。Bluethoothにも対応しているらしいが、こちらも同様。まあ、ネットワークなくても何とかなるから良いけどさ。

どうしてもWIFI使いたいなら、技適マークの付いたWIFI USBドングルを使うのを勧めます。1000円位で売っているし。

一応設定の覚書だけ。

WIFIの接続は、

  • MAIN MENU>NETWORK SETTINGSで設定できるはず。

FTPを使ってアクセスするには、root/linuxでアクセス出来ると思う。

Rootのパスワードは、

  • MAIN MENU>SYSTEM SETTINGS>SECURITYで確認できた。

BOXアートの設定:

BOXアートの取得は以下参照。(PCを使って設定する方法)

www.youtube.comBOXアートの取得は、すげー時間がかかるので、取り直しは辛い。なので僕は、RGB10 Max2(Emuelec4.4-test)で使っていたファイルをそのままコピーした。

RGB10 Max2には、BOXアートとVIDEOを取得していたので、以下3つをコピーして同じROMを入れているディレクトリに入れたらちゃんと認識された。

  • gamelist.xml
  • images(フォルダーごと)
  • videos(フォルダーごと)

これで、サムネは落としなおさずに済んだ。

読み込むロムファイルのファイル拡張子変更:

PSやPCエンジンCD ROM2など、吸い出したデータが「.cue」ファイルと「.img」「.bin」などの複数のファイルになっている場合、初期設定のままでは、ゲーム選択画面に同じタイトルがいくつも表示されて鬱陶しい。

なので、表示したいファイル形式だけを表示するように変更して、ゲーム選択画面をすっきりさせる。

ゲーム選択画面で「SELECT」ボタンを押して、OPTION画面に入る。

  • VIEW CUSTOMISATION>FILE EXTENSION を選択。

ここで、表示したいファイル形式だけにチェックを残す。

僕の場合は、「.cue」だけ残してあとは非表示にしてしまった。自分の持っているROMデータに合わせて変更すると良い。

X68000の場合は、「.m3u」を作っているので、「.m3u」だけ残してあとは非表示にした。

電子マニュアルの参照:

RG503はFボタンというのが付いていて、これを使わないとゲームの中断やRetroArchのメニュー画面が開けない。この説明が、付属の紙のマニュアルに記載されているが、本体にも電子マニュアルとして保管されている。

エミュレーターの選択画面で、「SELECT」ボタンを押して

  • QUICK ACCESS>VIEW ANBERNIC MANUAL

で参照できる。

 

と、こんなもんかな。これで遊べる環境が整ったので、ゲームを遊んでみようと思う。が、初期設定だけで疲れちゃったので、遊ぶのは明日以降という事で・・・・

 

Timezoneの変更(2022/5/9追記):

初期設定ではTimezoneがShanghaiに設定されている為、メニュー上で表示されている時間が1時間遅れている。

直す方法が無いかと、設定メニューを見てみたのだがそれらしい項目が無い。

気が付いてしまうと気になるという事で、半ば無理やりTimezone設定を変更した。

  • まず、FTPクライアントを使ってPC側からRG503にアクセスし、「/userdata/system/」に行く。

    

  • 「/userdata/system/」にある、「anbernic.conf」を開く
  • 「anbernic.conf」内の、「F - Language and keyboard」欄にある、「system.timezone=Asia/Shanghai」を「system.timezone=Asia/Tokyo」に書き換えて保存する。
  • RG503を再起動する。

これで、東京時間に変更することが出来た。

試していないが、sshでログインして以下のコマンドで普通に変更可能かも。

  • $ sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo

 

ANBERNIC RG503 ポータブルゲーム機 RK3566jp.anbernic.com

Anbernic RG503 がくるぞ

Anbernicの新携帯エミュ機、RG503が数日中に販売開始されるようだ。

公式サイト でカウントダウンが始まっている。23日(土)の夜位から販売開始っぽい。

 

スペック概要:

以下は噂されていたスペック

  • Screen: 4.95inch 960x544 OLED Touch screen
  • CPU:RockChip RK3566,Cortex-A55 4x,2.0 GHz, Quad Core
  • GPU: Mali-G52 2EE,850 MHz
  • RAM: 1 GB DDR3
  • Storage: Dual External MicroSD
  • Battery: 3500 mAh

PS VITAと同じ液晶っていう噂があったけど、もしかしたらタッチスクリーンではない気もする。RAM 1GBでAndroid起動するは、辛い気がするのでAndroidは載せてこず、タッチ操作機能もないと思う。だが、個人的にはそれでいいと思う。

RG503に搭載のRK3566は、RG552のRK3399より非力らしいので、Androidは不要と思う。Androidじゃないならタッチスクリーンもいらんしね。

RG503は、RG351の5インチ版と考えた方がよさそう。RG351ではちょっときつかった、PSPやN64のゲームが動くかも?!くらいの性能だろう。

追記:

公式サイトで公開されたスペック

公式サイトから転載

価格:

価格は17,369円と、ちょっと高め。もうちょっと頑張って欲しかった。

恐らくエミュレート出来るゲームは、1年前のRG351系と大差ないので、RG351Vと同等価格の12,000円位にしてほしかった。

公式サイトによると、リリース直後は約2,000円の値引きがあるみたいなので、実質15,500円位。

割引後の価格が17,369円らしい。ってことは、今後は19,299円ってことだね。う~ん、やっぱちょっと高いな。

RGB10 Max2が16,000円前後なんで、妥当な価格とも言えなくない。そもそも、RGB10 Max2も高すぎだとは思うが・・・

買いか?!:

微妙でしょ?!

でも、僕は買おうかなと思っている。僕は今、RGB10 Max2がお気に入りの中華エミュ機なんだけど、RGB10 Max2は作りが少し安っぽくてね・・・いつか壊れるんじゃないかと不安で、もう一台買おうかな?なんて思っていた。

でも、同じの買うのはツマランなと思っていたので、同価格帯でちょっとだけ性能上な、RG503を買うっていうのはアリかな?!と思っている。L2R2ボタンの配置は気に入らないけどね・・・・

【雑記】次の携帯エミュ機は何にしようかしら?

ONEXPLAYER miniを入手してから、もう携帯エミュ機は必要ないかな?と思ったりもしたんだけど、何故かはわからないが、新しいガジェットの情報を見ていると段々と物欲がわいてくる。必要ないしお金ないんだけどな~w

という事で、これからリリースされる(されそう)な携帯エミュ機を中心に、僕の気になるものを整理してみようと思う。

AYN Odin Pro:

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Odin

Odin Proは、Androidベースの携帯エミュ機。CPUにSD845を積んでいるので、Android機としてもそこそこの性能があり、原神なんかもある程度動くみたいなので、Androidゲーム機としても活用できそう。

Android機なら、スマホ+ゲームパッドの方がコスパは高そうだが、レビューを見る限り、ビルドクオリティも高そうなので、コントローラー一体型のデバイスに価値が見いだせる人には良い機体だと思う。僕もそこに魅力を感じる。

僕は、IGGで出資しており4月末くらいには入手できると踏んでいたのだが、いろんな影響があってか、じりじりと出荷予定が後ろ倒しになっているっポイ。

下手すると6月以降の入手になりそうな気配だ。

一方、一般販売に向けての準備も進んでいる様で、一般販売のサイトが出来てきている。まだ購入は出来ないが、Odin Proが4万円位となっている。確かIGGでは35,000円位だったのでちょっと高くなってるかな。円安の影響かもしれない。

GPD XP Plus:

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GPD XP Plus

GPD XPのアップグレード版となる、GPD XP Plusがリリース予定らしい。5月1日から、クラウドファンディングがIGGで開始される模様。

前バージョンのGPD XPには、CPUにMediaTek Heilo G95が搭載されており、価格は4万円を超えていた。今は4万円を切っている

Odin Proと比べると、性能面でも価格面でも劣っている。その為か、あまり話題にならなかった気がする。レビューを見る感じでは、ビルドクオリティも良さそうだし、コントローラーを取り外し出来るギミックが面白い。エミュ機としてだけでなく、Androidゲーム機としても、使えそうな気がする。ただ、CPUパワー不足気味という欠点があった。

その欠点を解消したバージョンが、GPD XP Plusという事なんだろう。

GPD XP Plusには、Dimensity 1200というCPUが搭載されるそうで、このCPUはSD865~870に匹敵するCPUパワーがあるそうだ。

となると、価格次第ではOdin Proを超えるコスパの機体となりうる。GPDは日本でも正規販売代理店があるので、入手性も良さそう。これは、物欲が刺激される悩ましい機体が出てきたな~。w

RG503:

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RG503

Anbernicの次期携帯エミュ機と噂される、RG503。型番から察するに、5インチ液晶で新しいCPUが搭載されるモデルになるようだ。過去の製品が良かっただけに、Anbernicの新製品は気になってしまう。

RG552にはRK3399が搭載されているが、RG503にはRK3566が搭載されるという噂。RG3566は、AntutuベンチマークでRK3399より25%程スコアが低いらしい。なんか微妙だねw

そもそも、RK3399が最近の携帯エミュ機に搭載されるCPUとしては、かなり非力だったため、値段の割に性能が低いという事で、RG552はあまり良い評価を得られていない傾向がある。

RG503は、RG552よりさらに低性能との事なので、価格を適正にしてこないと、また不発になるのでは?と思ってしまう。

逆に、今までのビルドクオリティを維持しつつ、15,000円以下でリリースしてくればヒットする可能性もあるのでは?と思ったりもする。

WIN600:

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WIN600

Anbernicがリリースすると噂されている、UMPCはWIN600というらしい。

CPUはAMDの3020eというのが搭載されるらしいが、GPD WIN2と同等位とか、Steam Deckよりは非力だとか言われているようだ。

十字キーが上にあり、L2R2も縦に並んでいるので形は良さそうなんだけど、CPUパワーが、ゲーミングUMPCとしては非力すぎる気がする。

僕が所有しているゲーミングUMPC ONEXPLAYER miniは、Core i7-1195G7を搭載しており、レトロゲームエミュ機としては超高性能だが、PCゲーム機としてはやや非力だと感じる。

最新のAAAタイトルのゲームでは、解像度を落として30~50FSPで遊べるかどうか、という性能で、正直もうちょっと高性能なマシンが欲しいと感じている。

Steam Deckが$399(約5万円)なので、Steam Deckより非力なWIN600の価格が、5万円を超えてくると、また低性能で高額ないまいちデバイスになってしまう気がする。

値段次第ではあるが、Anbernicは割高という印象があるので、安いデバイスにはならない気がする。

ONEXPLAYER mini AMD 5800U:

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ONEXPLAYER mini AMD 5800U

ONEXPLAYER mini のAMD 5800U版がリリースされたようだ。Intel版に若干のパワー不足を感じているので、Zen3搭載のONEXPLAYER miniは気になる。

今なら、$999!(約125,000円)う~ん、無理。w

ストレージ容量1Tだと約15万円で、5825Uを積んでいるAYANEO NEXTとほぼ同じ価格。AYANEO NEXTも気になるな~

気にはなるんだけど、気軽に買える値段じゃないのよね~

GPD WIN MAX2:

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GPD WIN MAX 2

ゲーミングUMPCにもっとパワーを求めるのなら、GPD WIN MAX2という選択肢もある。

CPUに、Core i7-1280PかRyzen 6800Uが搭載されるようで、Core i7-1280Pは置いておいて、Ryzen 6800UのGPU性能は、GTX1650にも匹敵するとか。ほんとかな?

もし、本当ならいよいよ真のゲーミングUMPCと言えるのでは?!と思ったりもするが、GPD WIN MAX2は10.1インチなんですよね・・・ベゼルレスなので、フットプリントは小さくなっているとはいえ、こりゃほぼノートPCじゃね?

ゲームパッドが付いているのだが、これを持ったままゲームが出来るのか疑問が残る。

20万近く出してノートPC買うなら、Ryzen 9 6900HSとRTX 3050 Tiを搭載したROG Flow X13の方が良いかな?と僕は思ってしまう。

最近気になるガジェットたち

ここ数週間、ONEXPLAYER miniを使って、PCゲームをすることにはまっていた。

月風魔伝UMVampire Survivorsハデスと見事に時間泥棒なローグライクゲームばかり。おかげで、プライベートな時間は、ほぼゲームのみになってしまい、ブログの更新も滞る始末。

が!前回の記事の通りONEXPLAYER miniが不調をきたし、現在は修理依頼中。おかげで急にゲーム熱が冷めてしまった。

ゲーム熱も落ち着き、お気に入りのデバイスが壊れ・・・次にすることは、新しいガジェット探しだろ!という事で、今、気になっているガジェットを整理してみた。

Steam deck:

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海外では既に発売開始されている、Steam deck。日本での発売日はまだ未定だが、レビューが結構出回っていて、何となくどんな機体なのかが見え始めている。

特殊なコントローラーの配置の為か、7インチのUMPCとしては大きめではあるが、個人的にはこのコントローラーの並びは良いんじゃないかと思っている。

ONEXPLAYER miniを手に取った時も、「デカっ!」と思ったし、「重いっ!」とも思ったが、使っているうちに違和感なくなった事から、Steam deckも使っていれば、気にならない大きさなのでは?と軽く考えている。

それよりも、まだOSが不安定だという事の方が気になる。LinuxベースのOS上でWindows互換レイヤー Protonを使ってWindowsゲームを動かしているためか、ゲームの互換性は100%とは程遠いようで、動かなかったり、エラーが多発したりというゲームも多いらしい。

一方で、ハード構成はまんまPCなので、Windowsを導入することが出来るらしい。Windows10を導入するためのドライバーが、Valveからリリースさているようだが、まだ完全ではない模様。今後SteamOSとWindowsのDual bootも出来るようになるらしいので、ドライバーが整えば、ゲームの互換性を気にする人はWindowsで運用という方法も出てくるかもしれない。

何にしても、ソフト面での完成度が低そうなので、日本でリリースされるまでにその辺を改善してほしいなと思っている。

AYN Odin Pro:

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Androidなエミュ機は、スマホ+ゲームパッドで良いじゃん派なのだが、Odin Proは、機体の完成度が高そう・専用アプリの出来も良さそう・そこそこの性能でAndroidネイティブのゲームも遊べそう。という印象で、これは今年のBEST携帯エミュ機なのでは?!と思い始めている。

それなら一つ手に入れておきたい。という事で少し前にIGGのサイトから出資をしてみた。

2月末くらいまでは、LRボタンのトラブルで出荷が止まっていたようなのだが、その後改善の見込みが立ち、4月末くらいまでには全ての出資者へ出荷すると報告されていた。

その後、コロナの影響で工場が止まってしまったという報告も上がっているが、一般販売サイトもでき始めているので、そのうち出荷されるだろう。

GW前に届いてくれたらうれしいなという感じだ。

ONEXPLAYER miniで携帯エミュ機は、ゴールかなと思っていたのだが、ONEXPLAYER miniが逝っちゃたので、今度はOdin Proに期待中w

Powkiddy X28:

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Powdikky X28は、まだ詳細の見えていない機体。Android機なのでは、という噂もあるが、実態は不明。背面画像だけが公開されている。

背面画像を見る感じでは、RGB10 Max2を彷彿とさせる機体で、RGB10 Max2好きな僕としては期待させられてしまう。

とはいえ、Powdikky。品質、特にボタン類の当たり外れが激しいメーカーなので、過度な期待は禁物w

早く詳細を知りたい機体ではある。

同時期に発表されたRGB10Sは、既に発売されている。

f:id:Lou-gun:20220320180415j:plain

RGB10S

今さらRK3326の機体を1万も出して買う気にはならないかな・・・・

LENOVO LEGION Y700 TABLET:

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Legion Y700は8インチクラスのAndroidゲーミングタブレット。中国では発売開始されているようだが、日本では発表されていない。中国での価格は5万円前後。iPad miniと同じくらいかな?

8インチクラスのAndroidタブレットは、格安のローエンドモデルしかなく、ミドル~ハイクラスの8インチタブレットは絶滅寸前だった。

漫画や本読みに8インチクラスのタブレットを欲しいと、ずっと思っているのだが、見つかるのはローエンドモデルばかり。ちょっと性能が良い物、と思うと、現時点ではiPad miniしかない状態。でも、iPad miniはエミュ機にしずらいからな~とか思って、8インチクラスのタブレットの購入には至っていない。

そんな中発売された LEGION Y700は、SD870搭載とハイエンドではないながらも、まあまあのスペック。これは欲しいと思っている。日本でも発売されないかな~

概要スペックは以下の通り。

  • RAM: 8GB
  • Storage: 128GB
  • Display:8.8 inch 2,560 x 1,600, 16:9
  • Chipset: Snapdragon 870 , Octa Core, 3.2 GHz Processor
  • Battery: 7100 mAh
  • Audio: 3.5mm headphone jack, 24-bit/192kHz audio
  • Bluetooth: 5.0, A2DP, LE
  • Positioning Systems: Yes, with A-GPS, GLONASS, BDS
  • WiFi: Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac, dual-band, hotspot

ROG FLOW X13 2022:

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ROG FLOW Z13は既に発売されているのだが、X13の2022版がまだ発売されていない。いつになるんだろう?!目新しさで行ったら、Z13の方なんだろうけど、個人的には、Ryzen9 6900HSを積んだ、X13の方が気になっている。

多分、30万近くになると思うので発売されたところで、買うかどうかは分からないけど、出張時のお供には良さそうだ。

 

今年はスタートから15万以上の出費(ONEXPLAYER mini)で、これで打ち止めか?と思ったのだが、早速不具合発生で、次なる獲物を探さなくてはならない状態。

満足してないで、次を買えって言うお告げかしら?!キツイわ~金銭的にw

イーグレットツーミニ で遊んでみた

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イーグレットツーミニを入手したので、遊んでみた感想を書いていこうと思う。

入手したのは、Amazonの「豪華特装版 オリ特無」というもの。

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本体の他に、専用コントロールパネル・専用コントロールパッド・専用パドル&トラックボール(+10本のゲーム)・インストラクションパネル・インストラクションカード ・サウンドトラックCD・攻略本とほぼ全部入りのパッケージだ。

お値段約45,000円とゲーム機としては、かなり高価な部類に入ると思う。

良かったところ:

画面:

4インチ・16:9のアストロシティミニでは、ちょっと小さいなと思っていたのだが、イーグレットツーミニの、5インチ・4:3というスクリーンなら、このまま遊び続けられるサイズ感だなと感じた。

外部モニターに繋ぐのは面倒なので、本体のみで遊べるサイズというのは良い。

また、縦画面のゲームではディスプレイを縦に出来るので、縦シューも標示領域を無駄にせず大きく表示されるのが凄く良い。

ジョイスティックのサイズ:

本体に内蔵されているジョイスティックのサイズ感も良い。

アストロシティミニのジョイスティックは、おまけ感があり小さくて使いにくい。外部コントローラーを買えばよかったと後悔した位だ。

一方、イーグレットツーミニのジョイスティックは、アストロシティミニより少し大きく、背も高くなっている為、違和感なく使える感じだった。

画面サイズ・ジョイスティックのサイズ感が良いので、本体のみで十分遊べる。ちょっと遊ぶくらいなら、専用コントロールパネル・専用コントロールパッドはいらんかったかも・・・と思った。

専用パドル&トラックボール:

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僕はこれが欲しくって、イーグレットツーミニを購入したまである。これを使ってサイバリオンがやりたかったのだ!

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僕は当時、X68000版のサイバリオンをゲームパッドを使って遊んでいたのだが、たまーにゲームセンターのトラックボールで遊ぶサイバリオンが新鮮で楽しかったという記憶があり、それが家で出来るならと思ってイーグレットツーミニ買うなら一緒に買わねば!と思っていた。

実際イーグレットツーミニでサイバリオンをプレイした感想は、わりと満足。

ゲームセンターの物よりトラックボールは小さいが、それでも雰囲気は十分出ている。十字キーで操作するのとは全く違い、このゲームはやっぱこれだよな~って思ったw

サイバリオンをトラックボールでプレイした感じでは、よく言われる遅延も感じず不満なく遊べた。

攻略本:

攻略本が付いていることは気にしてなかったのだが、手に取って読んでみるとこれが凄く良いw

良く知らないゲームもあるわけで、アイテムの効果や入力コマンド、ステージ構成などが割と詳しく書かれており、ゲームを楽しむのにすごく役に立つと感じた。

ゲームに飽きて、攻略本を眺めているとまた遊びたくなる。そんな効果もあるw

が・・・ここまでがピークだった・・・

ダメなところ:

遅延:

ネット上でも散々言われていることだが、遅延が酷い。ゲームにならないとまでは言わないが、明らかな遅延がある。何なら、ゲームを選ぶメニュー画面で既に入力遅延を感じる。アクションゲーム主流のラインナップなのに遅延があるのは致命的だろう・・・

ネットの情報によると、遅延の理由はいくつかあるようだ

  • 付属ディスプレイの表示遅延
  • エミュレーターによる遅延
  • 電力不足による動作遅延
  • ジョイスティックの遊びによる遅延 など

反応速度の良い外部モニターで出力する、コントロールパッドを使う、規定通りのACアダプター(5V/2.4A)を使うなど、色んな対策があるようだが、ちゃんと解決出来るとは言えないようだ。

僕は以下を試してみたのだが、多少遅延が解消されたように感じた。

  • 反応速度の良い外部モニターに出力
  • コントロールパッドを使う
  • 本体設定からフィルタリングをONにする
  • HDMI:壁紙 を OFFにする

本体だけで遊ぶときより、遅延が少なくなった気はするが、それでも多少遅延している。

試しに上記のセットアップで、ダライアス外伝をSwitch版と比較プレイしたところ、Switch版をプレイし始めた瞬間、自機の動きが軽く機敏になったように感じたので、やはりイーグレットツーミニでは、遅延が発生しているのだと思う。

サイバリオンをプレイした時は遅延は気にならなかったが、アルカノイドはまともにプレイできないと感じるほどだった。

アルカノイドの場合、遅延というより自機がカクカクしているような印象で、スムーズにかつ、精密に動かせないので、ゲームにならないといった印象だった。

 

遅延については、Youtubeでも動画を出している人がちょいちょい居るので、購入する前に確認したいという人は見てみると良いと思う。

www.youtube.com

オリジナル版と違う:

アルカノイドのステージ内容がオリジナルと異なるというのがTwitterで話題になっていた。1面から違うw

僕はそんなにアルカノイドをやり込んだことは無いが、流石に1面は何となく覚えている。なので、僕もスタート直後に「あれ?こんな面だっけ?なんか違くね?」となった。

イーグレットツーミニの収録タイトルを見ると、特になんの記載もなくアルカノイドが収録されていると書かれている。

だが、サポート情報のよくある質問を見ると。「SDカード収録ゲーム「アルカノイド」「アルカノイド リベンジオブ DOH」の2タイトルにつきましては、他社との権利関係の事情で一部ステージ内容が異なっております。ご了承ください。」と書かれている。

なんかせこくね?!収録タイトルのところにちゃんと書けばいいのに、わかりにくいところに書くから炎上するんだと思うな・・・

個人的にはオリジナルに拘りは無いので、楽しめれば良いのだがなんかちょっともやっとする。

まとめ:

個人的には、好きなタイトルが多く詰まった機体なので、常時そばに置いて遊びつくしたいところなのだが、やはり遅延は気になる。

遅延があるならコンシューマー機への移植版で遊ぶ方が良いかな・・・と思ってしまう。

この手の製品のいいところは、置物として楽しむという点もあるが、アーケードのオリジナル版を家庭で遊べるという点もあるので、満足して遊べる品質にして欲しかったな~と思う。

遅延はエミュ機の宿命なのかもしれないが、メーカーが直々にリリースしてくるという事で、もう少し完成度の高いのを期待してしまっていたので、裏切られた感はある。高かったし・・・

今後のアップデートで改善されることに期待したい。アップデートなんてあるのかどうかシランケドw